海外FXは国内と違いレバレッジに上限がないため、
スキャルピングを利用して短時間で多額の利益を得られるチャンスがあります。
しかしスキャルピングは簡単な取引ではないため
利益を出すためには必要な情報とコツを理解しておかなければいけません。
この記事では、
海外FXでスキャルピングによる取引をして利益を出すためのコツに関して解説していきます。
スキャルピングとは
『スキャルピング』とは短時間の間に何度も取引を繰り返し、
小さな利益を積み重ねて大きな利益とするトレードスタイルです。
スキャルピングとは?
短時間で取引を繰り返すトレードスタイルのこと。
小さな利益の積み重ねで利益にを増やしていく方式。
FXにおけるトレードスタイルの中では最も短期的な取引です。
トレーダー次第ですが大まかには、
取引回数:多い方となれば100回以上
となります。
短時間で取引を終わらせる関係上、
ポジションを所有している時間は短いため
所有を続けて相場の流れに恐れを見せる心配はありません。
すぐ利益の出るトレードスタイルでもあるためFXの初心者にも人気です。
しかし、一方でFXにおけるトレードスタイルの中では特に難しいものとなっており、
スキャルピングを行うのであれば以下のような技術が必要となります。
- 利益の方へ動いた時にすぐ決済する瞬間的な判断力
- 短時間の取引回数を続けるため、相場を注視し続ける集中力
- 損失に動いたとしても損切りの判断ができる精神
一つでも自分には難しいと判断した方はスキャルピングには不向きです。
そういった方は、
別のトレードスタイルで取引を行った方がいいでしょう。
スキャルピングにおける海外FX業者の選び方
海外FXでスキャルピングを行う場合は
コツ云々の前に業者選びが重要となります。
選び方間違えてしまえばスキャルピングで取引できないどころか
思わぬトラブルに巻き込まれ資金以上の損失を被ってしまう可能性があるでしょう。
スキャルピングで取引を考えた場合、
真っ先に確認すべきがスキャルピングを容認している業者であるかです。
国内FX会社と違い、
海外ではサーバーへの負担などを理由にスキャルピングを禁止している場合があります。
禁止にしている業者ではスキャルピング自体ができず、
仮にスキャルピングによる取引をしてしまった場合は口座凍結等のペナルティを課せられてしまうため、
業者のサイトにある規約を確認し許可しているか確認しましょう。
気をつけたいのはスキャルピングを許可している業者でも
常にしているわけではなく規約で限度が決められている場合もあるため、
許可されているかだけでなく
どの程度の範囲まで許可されているかも確認しておいた方がいいです。
現在海外FX業者においてサイトが日本語になっているところは当たり前のようにありますが、サポートに関しては日本語ではないケースもあるため、
スキャルピングで取引できるかの確認をする意味も兼ねて
日本語によるサポートをしている業者を選んだ方がいいでしょう。
実際に日本語によるサポートをしている海外FX業者は信用できるところも多いため、怪しいところに引っかからないための判断材料ともなります。
スキャルピングと信頼性が確認できた場合、
次はFXで取引をする上での情報となり国内と違い海外FX業者は取引形式の関係で国内以上にスプレッドが広く設定されているため、スプレッドの確認が重要です。
国内と同様に通貨ペアごとにスプレッドの広さに違いがあり、
全体的に狭いが特定の通貨ペアは他のところより広いケースもあり得るため、
予め自分がメインで取引する通貨ペアを決めておき、
該当する種類のスプレッドを比較していきましょう。
海外FXではECN口座があり、
通常に比べスプレッドが狭い代わりに別途で取引手数料がかかる形式となっているため、
スプレッドに加えて
別途の手数料をプラスして実質の手数料を計算し判断をした方がいい
FXの取引において重要な情報となる約定力ですが海外FXは国内と比較し全体的に約定力は高いため、国内業者選びと違い重視する必要はありませんが
スキャルピングで取引しているとなれば、
より安定しているとされる業者を選ぶといいでしょう。
海外FXは国内と違い規制がないため
レバレッジの上限がない関係上、比較対象となりますがレバレッジは倍率が大きいほど利益と同時に損失も比例して大きくなる諸刃の刃となっています。
そのためリスクも踏まえ優先順位を自分で決め判断しましょう。
重要な情報はトレーダーにより違うため、
万人が選ぶべき海外FX業者は国内と同じように存在しないため、
業者選びの前に自分が重視すべき情報は何か決めておきましょう。
海外FXのボーナス活用と注意点
海外FX業者では国内と違い、
何かしら条件を満たすことで資金をもらえる『ボーナス』の制度があります。
条件は業者ともらえる資金により変わりますが、
大抵は規定以上の金額を入金するというケースが多く、
入金した金額に応じてもらえるボーナスの金額が変わるケースもあるため、
利用する場合は条件をよく確認しておきましょう。
もらったボーナスは資金に追加されるため
そのまま取引の資金として利用が可能となります。
活用することで取引に利用する金額を増やせますが、
一方でボーナスは利用すると制限が課せられるケースが多いです。
制限の中で多いものは、
もらった金額の何倍かの取引を行わなければ出金できない、
というケースです。
仮に10万もらって8倍取引が必要となれば
80万相当の取引を行わなければ出金できない仕組みとなるため、
金額が多くなる程出金が遠のいてしまいます。
ボーナスに課せられた条件と制限も理解した上で本当に利用すべきか判断しましょう。
スキャルピングで取引をする上でのコツ
スキャルピングで取引を行う場合、
エントリータイミングやテクニカル分析云々以前に幾つか理解しておかなければならないコツがあります。
内容によってはすぐに理解し実践できるとは限らないため
海外FXにおいてスキャルピングの取引を考える方は少しずつ理解を深めていきましょう。
スキャルピングで見る時間足は1、5分足がメイン
FXではトレードスタイルにより見るべきチャートの時間足も変わります。
スキャルピングの場合は、
短時間による取引なため必然的に短い時間足を見て取引の判断をしていきます。
見る時間足に関して、
メインに見る:1分足・5分足
相場の流れを確認:15分足や1時間足
となります。
流れとしては、
長い時間足で相場の流れを確認した後に
メインとなる短い時間足で取引をしていくのが良いでしょう。
また、1時間足での動きによって適切な取引の仕方が変わります。
トレンド相場が確認できた場合:順張り
流れが定まらないレンジ相場:逆張り
流れがよく分からない場合:無理に取引しない
相場の流れが掴めないときは、
無理して取引に入る必要はなく静観した方がいいでしょう。
基本は1時間足以下を見ていきますが
スキャルピングで取引をする場合も長期的な相場の流れを確認した方がいいため、
定期的に日足の確認も行った方がいいです。
取引をする通貨ペアは流動性の高い種類
スキャルピングで取引をする場合は通貨ペア選びも重要であり、
流動性の高い種類を選ぶのが適切です。
外国為替において『流動性』とは外国為替における取引される頻度を示すパラメータです。
流動性が高い:多くの人が取引をしている通貨
流動性が低い:取引している人が少ない通貨
海外FXで取引をするにおいて流動性は非常に重要な情報となります。
国内と違う取引形式の関係で流動性が低い通貨ペアの場合は
取引が成立しない恐れがあるからです。
スキャルピングは、短時間で判断しエントリーから決済まで行うトレードスタイルです。
取引が成立しないと
望むところで決済できず利益を出せないだけでなく、
反対側へ動いたとしても決済できないため
ポジションを所有し続けなければならず次の取引へ移れない恐れがあります。
基本的に流動性が低い通貨ペアはマイナーと呼ばれる通貨であり、
FXにおいてもスプレッドが広く設定されているケースが多いため
スキャルピングには向いていないでしょう。
スキャルピングをする場合は
流動性の高い、メジャーとされる通貨ペアを選ぶのがよく、
種類としては最もメジャーで取引されているドル円が候補となります。
海外FXの場合は
ユーロドルがドル円よりスプレッドを狭くしているケースもあるため、おすすめです。
適切な時間帯はトレーダーによって異なる
外国為替の相場は時間帯により特徴も異なるため、スキャルピングによる短時間の取引をする場合は時間帯を考えて取引を行うのも重要です。
外国為替における相場は全部で以下の3つの時間帯で構成されています。
- 東京市場
- ロンドン市場
- ニューヨーク市場
東京が最も相場の流れが緩く、
ロンドン、ニューヨークと移行する程流れも激しくなるためニューヨーク市場はスキャルピングにおいて大きな利益を出すチャンスにもなります。
しかしその反面、損失も大きくなるというリスクも無視できません。
NY市場はハイリスクハイリターン
相場の状況によりますが
東京市場も決して稼げない時間帯ではないため、
リスクを小さくし取引したいトレーダーは東京市場で取引するのも一つの選択です。
東京市場はリスクを抑えられる
スキャルピングは短時間で取引を重ねるトレードスタイルとなるため、
短時間でも疲労が蓄積する可能性が高く、
判断力・集中力共に鈍るため長時間取引するには向いていません。
スキャルピングによる取引を行う場合、
自身のライフスタイルに合わせ取引する時間帯を決めておいた方が良いでしょう。
一方で相場の状況によっては無理して取引するとリスクが大きくなる場面もあるため、
動きが小さく予想がしづらいと判断した場合は
無理に入ろうとせず相場から遠ざかった方がいいでしょう。
損切りは徹底し、自分でルールを決める
FXにおいて損切りは最も重要ですが特に短時間で決済の判断が必要となるスキャルピングでは他のトレードスタイルと比較しより重要な度合いが大きくなります。
基本的にFXにおける損切りは相場の流れ応じてポイントを決めますが、
スキャルピングの場合は
少しの動きで決済する関係上、明確に損切りポイントを決めるのが難しいため、
自分でどの程度動いたら損切りを行うか決めておかなければいけません。
損切りをする場合は逆指値注文が役に立ちますが、
スキャルピングは短時間で取引を行うため逆指値注文をしている暇がなく活用できない欠点もあります。
もちろん損切りをする場合は利益以上の数値にしてしまうと最終的な成績がマイナスに終わってしまう恐れがあるため、
損切りする数値は利益の半分以下に留めておいた方がよく、
相場の流れも考えて「ここまで動いたら損切りが大きくなりそう」と感じたところにしましょう。
取引環境にも気を配る
スキャルピングで取引をするにおいて業者の約定力は重要ですが、
一方で取引するトレーダー本人の環境も意外と重要となっています。
FXの取引はサーバーを介して行われるため、
トレーダー本人の利用しているネット環境に問題があると取引が成立しないか、
成立したとしても数秒程度のタイムラグが生じる可能性が高くなり、
他のトレードスタイルであれば数秒程度は大きな問題となりませんが、
短時間の取引となるスキャルピングにおいては致命的です。
スキャルピングではネットの接続不良は致命的
業者の約定力が高かろうとトレーダー本人の環境に問題があれば意味がないため、
スキャルピングによる取引を行うならば安定したネットの接続環境を整えた方がよく、できない場合はスキャルピングによる取引を諦めた方がいいでしょう。
スキャルピングの取引手法
スキャルピングによる短期的な取引の場合も基本的な取引手法は他のトレードスタイルと変わらず相場の流れに合わせて順張りと逆張りを行っていきます。
しかしスキャルピングの場合は
エントリーだけでなく決済もすぐに行わなければいけないため、
エントリーと決済をセットで理解しておかなければいけません。
トレンド相場における順張り
FXにおいてトレンド相場が確認できた時は
流れに乗った順張りを行うのが基本です。
スキャルピングで決済まで考えて行う場合、
テクニカル分析を利用するのが適切です。
それぞれのテクニカル分析に関して解説してきます。
移動平均線
最も基本的なテクニカル分析である
『移動平均線』は、違う日数を計算した3本の線が表示される種類ですが、
トレンド相場になると値動きを支えて動く抵抗線となるため、
抵抗線になっているかで現在の相場がトレンドか判断できます。
しかし抵抗線を目安にエントリーはできますが
決済に関しては目安となるポイントが存在しません。
抵抗線を利用する取引を行う場合は
トレーダー本人で決済すべきタイミングを考えましょう。
移動平均線でエントリー、決済共に判断する場合は
トレンドの転換を示すクロスを利用した取引がよく、
クロスの場面でエントリーをし逆のクロスが出た時に決済するという手法となります。
最もクロスを利用する場合は移動平均線よりMACDの方がよく、
両方合わせて利用するのも手です。
ボリンジャーバンド
他にはボリンジャーバンドを利用した取引手法があります。
真ん中の移動平均線を中心とし上下に3本のσと呼ばれるバンド幅が表示される種類です。
相場がトレンドになると・・・
ボリンジャーバンドはバンド幅が広がり、
値動きがバンド幅の間を推移するバンドウォークが発生
バンドの幅、もしくは真ん中の移動平均線とバンド幅を推移する流れとなるため抵抗線となっている場所をエントリーの目安にし、
流れの方向にある2σのバンド幅を決済のポイントにするといいですが、
相場の流れによっては到達しないケースも出てくるため、
到達しないと判断できた時は手仕舞いとして決済しましょう。
レンジ相場における逆張り
レンジ相場は値動きが定まらないため、
動いている範囲を見極めて反転を狙い逆張りをするのが基本となりますが、逆張りは順張りに比べリスクの高い取引となるため静観するのも選択の一つです。
ボリンジャーバンド
逆張りによる取引手法でメジャーとなるのがボリンジャーバンド利用した方法で相場がレンジの場合はバンド幅が平行線のようになるため、
バンド幅で反転するのを目安に逆張りでき、
バンド幅は2σが95%の確率で反転する確率となっているため、2σでエントリーをし反対の2σで決済しましょう。
しかしバンド幅が極端に狭い場合は
エクスパンションによる拡大でトレンド相場に移行する前触れとなっているため、
取引せず見送るのが最善です。
相場の流れも確実に2σへ到達するとは限らないため、
トレンド相場の時と同様に到達しないと判断出来た時は手仕舞いした方がいいです。
RSI
他の取引手法としてはRSIを利用した方法があり、
RSIは相場における売買の強さを0から100の数値で表します。
70、80で買い過ぎ、
30、20で売られ過ぎ
となり、
レンジ相場であれば反転する可能性が高くなります。
片方の過ぎた数値でエントリーし、
もう片方の過ぎた数値に到達した時決済するとよいですが、
RSIだけだとトレンドへ移行するのを見抜くのが難しいため
先ほどのボリンジャーバンドと合わせて利用しましょう。
まとめ
ここまで海外FXでスキャルピングによる取引をして利益を出すためのコツについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
スキャルピングでは海外FX業者の選び方から見る時間足、取引する通貨ペアに損切りのルールと様々な点で他のトレードスタイルとは違った観点から考えていかなければいけません。
トレーダー本人次第で向いているかも変わり、
向いていない方は無理にトレードスタイルにしてしまうと資金を溶かす結果に終わってしまいます。
特に海外FXとなればレバレッジに上限がない関係で大きな利益を出そうと高い倍率でリスクの高い取引ができてしまう環境にあるため、
国内に比べ損失も大きくなりやすくなってしまいます。
そのため、自分の環境も踏まえスキャルピングで問題ないか判断してください。
コツを理解したところで
損切りを始め様々な点で自分の判断が必要となるトレードスタイルで、
慣れないうちは勝てない時期が続くケースも多くなるため、
いきなり大きく稼ごうとせず取引を続けることで
自分自身における勝てるコツも掴んでいきましょう。