海外FXの始め方

海外FX会社からの出金拒否はなぜ起きる!?トラブル回避するために正しくルールを理解しよう!

海外FX会社の口座に残っている資金の出金手続きをする際に、出金拒否を受けるケースがあります。
その理由は様々考えられますが、
出金拒否を受けないように事前にできる対処をしておくべきです。

この記事では、海外FX会社で起こる出金拒否の理由と対処法を紹介します。

安全な海外FX会社を選択する

海外FX会社を利用する際に気を付けるべき出金拒否は、様々な理由で起こることがあります。
出金拒否が起こる原因の多くがトレーダー側の海外FX会社が定めるルールへの理解不足によるものです。

海外FX会社では、出金に関してかなり細かいルールを設定しているため、
ルールを理解するのは結構難しいという面があり、出金拒否を経験する方も少なくありません。

しかし、中にはトレーダー側に責任がなく、
意図的に出金拒否を受けるケースもあります。

海外FX会社を利用してFXトレードをする際には、
信頼できる安全な業者を利用することが大前提です。

悪徳なFX業者も存在する

出金拒否の多くが、トレーダー側に原因がありますが、
中には悪徳な海外FX業者が意図的に悪意を持って出金を拒否するケースもあります。

海外の詐欺業者で誤って口座開設をして資金を送金すると、
不当な出金拒否や資金を奪われる詐欺被害に遭遇するケースはあり得ます。

特に海外の業者の場合、
連絡が取れなくなるとそれ以上追跡をすることが難しくなってしまいます

裁判などで対応しようとしても、
肝心の詐欺業者の行方を追うすべがなく、
どうすることもできずに結局トレーダー側が泣き寝入りをするしかないという状況になる可能性があります。

海外FX会社を利用する際は、安全で信頼感のある業者を選定しよう

信託保全を行なっている業者を選択

安全な海外FX業者かどうかを見分けるポイントはいくつかあります。

その一つに、信託保全を行なっているかどうかがあげられます。

信託保全とは?
顧客であるトレーダーから受領した投資資金を、
FX会社が保有する銀行口座で管理するのではなく、
信託銀行に預けて別で管理をする方式

もし仮にFX会社が倒産したとしても、
信託会社や弁護士を介して、
信託銀行で管理されている資金がトレーダーのもとに変換される仕組みになります。

日本のFX会社では、この信託保全は必須となっています。

海外FX会社を選定する際には、
サービス内容を見る前に信託保全を行なっているかどうかを確認しましょう。

海外FX会社を利用する際は、信託保全を確認しよう

金融ライセンスを持った海外FX会社を選択

金融ライセンスを持っているかどうか、という点も安全な海外FX業者かどうかを見極める重要なポイントになります。

金融ライセンスとは?
国の金融規制当局が提供する認可のこと
日本の場合:金融庁の認証が該当します

金融ライセンスを持っているFX業者は、
投資家保護の視点で事業を展開することが必須の事項となります

一定のルールにのっとった事業展開をする必要があり、もしルールに違反した場合はライセンスをはく奪され、事業が停止してしまう可能性もあるため、ライセンス保有業者は不正な取引を行なう可能性は非常に低いです。

安全なFX会社かどうかを判断する重要な指標になります。

XM Tradingは海外の業者の中では安全

数ある海外FX業者の中で、日本のトレーダーから大いに信頼されている業者の一つに、「XM Trading」があります。

通称XMと呼ばれるこの業者は、信頼感が高く安心して利用することができる海外FX会社として有名です。

XMは、取得が最も難しいといわれているイギリス金融当局のFCAの認可を受け、ライセンスを取得しています。

また他にもたくさんの国で金融当局の認可を受けています。
XMは、レバレッジの高さやボーナス制度の充実ぶりなどサービス内容に注目が集まることが多いですが、安全面でも非常に評価が高く、実際に日本人のトレーダーの多くが利用している海外FX会社です。

出金に関わるルールを知る

安全で安心の海外FX会社を選定し、
トレードを行なっている中でも出金拒否を受けるケースはあります。

たいていの場合は、
トレーダー側が海外FX業者のルールに準拠していないために出金拒否を受けています。

海外FX会社では、
マネーロンダリングなどの不正を未然に防ぐため、
トレーダーからの依頼を受ける出金に厳格なルールを定め厳守しています。

結構細かく難解だと感じる方も多い細かなルールとなっているので、
誤解したまま出金依頼をして拒否されるという経験をするトレーダーの方も少なくありません。

海外FX会社が定めるルールをよく理解し、
スムーズな出金手続きを行なえるようにしましょう。

クレジットカードを使った出金の場合

海外FX会社で口座開設をして資金を入金する方法はいくつかありますが、
その代表的な方法は

クレジットカードによる入金
銀行送金による入金

の二種類になります。

【クレジットカード利用して入金後に出金する場合】
クレジットカード入金額=限度額となります。

例えば、
クレジットカードを使って10万円の資金を海外FX会社の口座に入金をしたとします。
トレードを行なった結果、2万円の利益を獲得でき、12万円を出金しようとします。

クレジットカード出金をしようとしても、
全額の出金は不可能で、
10万円をカードで出金をして、残り2万円は別の出金手段を利用しないといけません。

クレジットカードで入金した金額=カード出金の上限額

海外銀行送金を利用する場合

海外銀行送金は、海外FX会社から出金をしてもらう方法のメインの手法です。

上記クレジットカードによる出金の上限額を超えた、いわゆる利益部分の出金については、この銀行送金で出金することになる海外FX会社がほとんどです。

海外銀行送金を利用するときの注意点としては、
あらかじめ登録をしておいた銀行及び口座と異なる銀行・口座を指定した時には出金拒否を受けることになる点が挙げられます。

事前に口座を登録する目的は、
マネーロンダリング対策であることが多くほとんどの海外FX会社で採用されているルールです。

FX会社によっては、複数の銀行口座を登録しておくこともできるので、事前に確認しておきましょう。
海外送金はトラブルが起こりやすいので、正確な事前登録をして確実に出金の着金を受けられるようにしましょう。

また、所定の手数料が発生するので、
複数回の出金手続きをすると費用負担が大きくなってしまいます。

ボーナスの出金に注意

海外FX会社の特徴で、ボーナスという制度があります。

新規口座開設の際や、追加で証拠金を入金した際などに付与されるもので、トレードの際の証拠金として活用することができる非常にお得な制度です。

自分のFX口座の残高に表記されているので、自分のお金と認識してしまう方が多いですが、このボーナス部分は自由に出金できないことがほとんどです。

FX会社によっては、ボーナス部分は一切出金不可のケースも多い

あくまでトレードの際に証拠金としての利用限定で付与されているものですので、ボーナス部分も含めた金額を出金しようとすると出金拒否を受けることになります。

ボーナスは、海外FX会社を利用する大きなメリットですが、出金ができないケースがほとんどであることを理解しておきましょう。

禁止行為による出金拒否

海外FX会社では、
トレードに際して様々なルール・禁止行為を設定しています。

いずれも不正な利益獲得を防ぐなどの目的で設定されているものです。

禁止行為を行なっていることが発覚すると・・・
出金拒否
口座凍結の措置
を受ける可能性があります

海外FX会社で口座開設をする際には、
必ず定められている禁止行為を理解し、ルールに抵触しないようにすることが重要です。

禁止行為の設定はFX会社によって異なりますが、
一般的に多くの会社が設定している禁止行為について以下のようなものがあります。

FX会社の代表的な禁止行為
  1. 両建て取引
  2. アービトラージ取引
  3. 複数口座を持つ
  4. 経済指標発表近辺でのハイレバレッジ取引

それではそれぞれについて解説をします。

禁止行為①:両建て取引

両建て取引は禁止行為にされていることが多いです。

両建て取引とは?
同じ通貨ペアで、
買いポジションと売りポジションの両方を保有する手法

会社によっては、同じ口座内での両建て取引はトレードの戦略上有効な手段として用いることもできるので、禁止をしていないケースも多いですが、
特に問題となるのが、複数の異なる口座をまたがって両建てのポジションを持つ手法を用いることです。

複数の口座を利用することで不正にボーナスを獲得してトレードに用いることができるだけでなく、海外FX会社特有のゼロカットという制度を活用することで、
不正に利益を獲得することができます。

複数の口座を利用すると・・・
不正にボーナスを獲得
ゼロカット制度の活用で不正に利益獲得
などの不正につながる

複数の会社にまたがって両建て取引をしていても、
発覚することはないと思う方も多いですが何らかの方法でチェックされており、
発覚した時のペナルティはとても大きなものになります
ルールは必ず順守してトレードを行ないましょう。

【疑問】どうして海外FX会社では両建て禁止なの?その理由と例外や対策について解説します海外FX会社では、同じ通貨ペアで売りポジションと買いポジションを両方保有する、両建て取引を禁止するケースがあります。 両建て取引を禁止...

禁止行為②:アービトラージ取引

アービトラージ取引も禁止行為にされていることが多いです。

アービトラージ取引とは?
裁定取引とも呼ばれ、両建てを駆使して確実に利益を獲得できる手法

様々な形態のアービトラージ取引があり、認可されているケースもありますが、
特に厳しく禁止されているのが、『ボーナスアービトラージ取引』です。

ボーナスアービトラージ取引とは?
複数の海外FX会社で口座開設し、
それぞれの口座でボーナスを獲得したのち、
両建て取引を活用して確実に利益を獲得する手法

例えば、
A社で100万円、B社で100万円の証拠金を投入し、
それぞれで50万円のボーナスを獲得したとします。

A社で買いポジション、B社で売りポジションの両建て取引を行ない、
その後相場が下落しA社で含み損が-150万円を計上したものの、
B社では逆に含み益が150円を計上したとします。

A社では
ロスカットが発生し、自己資金である100万円が損なわれます。
ボーナス部分の50万円は同時に解消されます。

しかし一方のB社では、
利益150万円はそのままトレーダーの利益となります。

A社の-100万円とB社の150万円で、
トータルで50万円の利益を獲得できたことになります。

ほぼ確実に利益を獲得できる不正な取引なので、禁止行為としている海外FX会社が多いです。

禁止行為③:複数口座を持つ

複数口座を活用したトレードも禁止行為とする海外FX会社が多いです。

複数口座を活用して行われる不正な取引の代表例がゼロカットの制度を活用した手法です。

ゼロカットとは?
急激な相場変動によりロスカットの水準を下回った部分の過剰な損失を
トレーダーではなくFX会社側が負担するサービス(海外FX限定)

例えば、
ある口座で買いポジション、
もう一方の口座で売りポジション
を同じ規模で保有していた場合で、
急激な相場変動により一方では100万円の利益が生まれ、
もう一方では100万の損失が発生したとします。

例)
同じ規模で保有の2口座(AとB)

口座A:買いポジション
口座B:売りポジション
証拠金:90万円

急激な相場変動により・・・
口座A:100万円の利益
口座B:100万円の損失

口座B:実質90万円の損失(10万円分はゼロカット制度で自己負担なし)

【口座AとBの総合損益額】
100万円ー90万円=10万円
10万円の利益

損失が生まれた方の証拠金が90万円とすると、
10万円部分はゼロカット制度が適用されトレーダーは負担する必要がなくなるので、
実質的に100-90=10万円の利益を獲得できることになります。

重要な経済指標の発表前に意図的な両建てポジションの保有を行なうことにより、
ほぼ確実に利益を獲得できる手法ですので、ほとんどの海外FX会社が禁止としている行為です。

禁止行為④:経済指標発表近辺でのハイレバレッジ取引

外国為替相場は、重要な経済指標の発表と同時に大幅に変動するケースが多いです。

最も有名な経済指標といえばアメリカの雇用統計が挙げられますが、
このような重要指標発表を狙った、異常なレバレッジを活用した取引は禁止とされていることが多いです。

以下の例をご覧ください。

例)
わざと証拠金を少なめに設定した口座で、
アメリカ雇用統計発表直前に
最大レバレッジをかけて
可能な限りのボリュームのポジションを保有。

雇用統計発表により相場が急激に変動したら・・・

【想定と反対の値動きをした場合】
すぐにロスカットが起こり、
証拠金分を失う
→(レバレッジ最大)証拠金は少ないので、痛手なし

【想定した方向に相場が急激に動いた場合】
高額の利益を獲得
すぐにポジション決済すれば巨額の利益獲得

このような手法は、いわゆるギャンブル的な手法で、
海外FX会社を利用する醍醐味に用にも感じられますが、証拠金の規模に適さないハイレバレッジ取引は禁止行為としてペナルティを課すFX会社も多いです。

まとめ

ここまで、海外FX会社の出金拒否はなぜ起こるのか?に関して説明してきましたがいかがでしょうか。

この記事のまとめ
  • 出金拒否の多くはトレーダーのルール理解不足による
  • 信頼できる業者選びは必須
  • 海外業者を選ぶ際は信託保全の有無を確認
  • クレジットカード入金額=出金限度額
  • ボーナスは出金対象外になる事が多い
  • 禁止行為をおかさない

出金拒否と聞くと、FX会社側の不正を疑ってしまう方も少なくありませんが、実際は出金拒否が発生するケースのほとんどがトレーダー側のルール認識不足によるものです。

海外FX会社を利用してトレードを行なう際は、
必ず事前に禁止行為などのルールを確認して、口座凍結などの重いペナルティを課されないように気を付けましょう。