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【海外FXの基本】外国為替の円安とは?その要因とスワップ運用との関連について解説!

FXトレードにおいて、外国為替相場の円安・円高という概念は必ず必要になります。

この記事では、
FX初心者にとって最初につまずきやすい円安の理解について解説します。
また、円安とスワップポイントを活用した運用との関連、注意点なども紹介していきます。

円安とは

FXトレードを行なっていくにあたり、
まずは『円高』と『円安』という概念を理解することは非常に重要です。

基礎的な内容ではありますが、
外国為替相場を活用した投資を進めていくにあたって根本的に重要な事項となるので、
特にFX初心者の場合はきちんと理解を深めておくことをおすすめします。

円高・円安についての理解は必須!

FXトレードにおいては、
円安や円高の相場推移が発生することで損益につながっていくことをきちんと理解すれば、FXトレードにおける儲けや損失が生まれる仕組みを理解することができるようになります。

相対的に円の価値が下がる

『円安』とは、日本円と他の通貨との関係性において、相対的に円の価値が下がることを意味します。

円安とは?
日本円と他の通貨との関係性において、
相対的に円の価値が下がること

外国為替相場は常に時々刻々と変動しています

相場が変動する仕組みは、
外国為替相場市場に参加する当事者間が売買を行なうことによります。

相場変動の仕組み=外国為替相場市場に参加する当事者間の売買

各市場参加者のトレード参加の根拠は、
それぞれ様々なので一概に言うことはできません。

投資目的で参加している人や団体もいれば、
各種代金決済を目的にして外国為替市場に関わっている個人の方や企業が存在します。

このため、円自体に特別な価値変動要因がなかったとしても、
比較する別の海外通貨の価値が上がる要因があれば=円安となりますし、

特に市場に影響を与える材料がなかったとしても
市場参加者の通貨売買によって、円安になることもあれば円高になることもあります。

外国為替相場の予想が非常に難しいのも当然のことと言えます。

円安になる要因

外国為替相場は、為替市場参加者の売買によって変動することを紹介しましたが、
大きな相場変動を生み出す大量の売買が発生する要因とはどのようなものでしょうか。

外国為替市場参加者の判断に影響を与える要素は様々あり、
非常に判断が難しい面があります。

ただ、その中でも特に影響が強く定性的に発生する要因もあります

円安・円高の相場変動を予想するうえで、
影響を及ぼすことがあらかじめわかっている事案を多く理解しておくことは非常に重要でFXトレードを進める際に有利に働きます。

実需

外国為替市場に参加する主体として、
最も大きなボリュームを持つものの一つが『実需筋』です。

実需筋とは?
企業など実際に債権債務の代金決済を行なう際に
外貨の売買を行なっている主体のこと

具体的には・・・
貿易業者や海外との企業とやり取りをしているメーカー・商社などが該当

例えば、
アメリカから機械製品を輸入したとして、
その仕入れ代金をアメリカの企業に米ドルで支払うとします。

日本企業の多くは
決済の際に銀行など金融機関から米ドルを購入し決済資金を調達します。

この取引により、
日本円が売られて米ドルが買われることになる=円安の要因となります。

実需筋の外国為替市場への参加は必須で、そのボリュームも非常に多いです。

経済指標

経済指標の発表前後は、外国為替相場が大きく変動するポイント
として考えられています。

特に、最も外国為替市場に影響を与えているアメリカで発表される経済指標は
非常に注目度が高く、実際に相場への影響も大きい実績があります。

毎月月初頃に発表される『米国雇用統計』は、
世界中の為替市場参加者が特に注目する一大要素

事前に出されている予想を上回るのか下回るのか、
どの程度の乖離があったのかなどにより、外国為替相場は大きな影響を受けます。

予想よりも統計結果が良い内容であったなら、
アメリカの経済の先行き見通しがよくなり、
ドル高円安の要因となります。

重要な経済指標の前後は相場が大きく動く可能性があるので要注意

金利差

金利とは、預金利息に代表される、運用における安定した手段です。
銀行預金に資金を預けておけば利息を受け取ることができ、
逆に銀行に資金を借り入れている場合は利息を支払うことになります。

各通貨には『政策金利』といって、
通貨ごとに取り扱い国家が定める公的な金利があります。

政策金利とは?
通貨ごとに取り扱い国家が定める公的な金利

一般的に政策金利が高い通貨の方が利息収入も大きくなる

このため、
例えば金利が非常に低い日本円で借金をして資金を獲得し、
高金利通貨の代表例であるトルコリラを購入して保有したとします。

もし日本円の借入利息負担の方がトルコリラの収受利息よりも少なかった場合、
そのままにしておくだけで安定して利息収入を積み上げていける計算になります。

この取引を世界の多くの方が行えば、
円売りの流れが強くなり、円安要因となります。

金利も外国為替相場に大きな影響を与える要素

スワップポイントとは

FXトレードといえば、
外国為替相場の変動を予想して為替差益を狙うのが基本的な運用方法ですが、
他にももう一つ収益を獲得できる手法があります。

それが『スワップポイント』の運用です。
長期的なスタンスでコツコツとためていくスタイルに適した手法です。

スワップポイントとは?
異なる通貨の金利差によって生じるポイントのこと

スワップポイントが発生する理屈は、異なる通貨の間での金利差によります。

日本円の銀行預金金利がほとんど魅力のないものになっている反面、
スワップポイントの運用では活用次第で安定してコツコツと利益を蓄えていける手法です。

実際に、
世界中のFXトレード利用者の多くがスワップポイント運用を実際に実践しています。

金利差の調整

スワップポイントが発生するのは、
保有するポジションを構成する二つの通貨の間にある金利差が要因となります。

FXにおける『ポジション』とは?
一方の通貨を買い、もう一方の通貨を売っている状態

すなわち、売っている通貨の金利と買っている通貨の金利の差額がスワップポイントとなります。

スワップポイント = 売っている通貨の金利と買っている通貨の金利の差額

スワップポイントの付与は、
一日一回、早朝に設定されているFX会社が大半です。

設定された時間帯にポジションを持っていて、
そのままポジションを持ち越した場合に適用されます。

なお、スワップポイントはマイナスポイントも発生してしまうので
その点は注意が必要です。

スワップポイントの利用では、
マイナスのポイントも発生することがある

金利が高い通貨を売り、金利が低い通貨を買っているポジションの場合は、
スワップポイントのマイナスが計上されます。

そのまま長期間保有したままにしておくと、
スワップポイントのマイナスがどんどん積み上がっていき、
大きな損失になってしまうことがあるので気をつけましょう。

長期的・複利的運用

スワップポイント運用の魅力は、

長期的なスタンスで取り組める
複利運用を適用させ、効率の良く運用できる

上記の点にあります。

毎日少しずつたまっていくスワップポイントを
長期的に積み上げていくことで利益を獲得します。

そのため、毎日の相場変動に一喜一憂する必要がなく、
リラックスしてトレードに参加することができます。

また、獲得して積み上げたスワップポイントをもとにして
新しい建玉を持ち、さらにそこからスワップポイントを獲得していく運用方法が可能になります。

長期的な資産運用において、複利運用は大きなメリット◎

時間を味方につけて、
日常の相場変動を気にしすぎることなく気長に運用をしたい方に適した手法と言えます。

円安傾向時のスワップ運用

以上のようにスワップポイントを活用した運用は
長期的にコツコツとためていくことができる手法です。

しかし、スワップポイント運用でも
気を付けておかないと思わぬ損失を被ってしまう可能性があることを忘れてはいけません。

円安傾向に相場が動いているとき
継続して同じような流れで運用すると危険な状況になる可能性

いくら普段の相場動向に注視する必要のないスワップ運用といっても、
気を付けるべきポイントはいくつかあります。

円安時のスワップ運用で気をつけること

平均レートが上昇する
円高に反転した時が危険

平均レートが上昇する

円安のトレンドの際に継続してスワップポイントを積み立てる運用をしていると、
保有する通貨ペアポジションの平均レートが上昇する結果となってしまいます。

円安のトレンド中に
(相場の流れを気にせず)
ポジションの積増しを継続していくと・・・

円安のレートのポジションが増加
保有するポジションの平均レートが上昇

スワップポイントがたまると
新たに少しずつポジションを積み増ししてさらに福利効果を狙ってポイントの獲得を目指すのが基本的なスワップ利用の運用方法です。

円高に反転した時が危険

もしその後トレンドが反転して、
急激な円高になった場合、一気に含み損失が貯まっていきます

余裕のない資金運用をしている場合
ロスカットとなってすべての資金が損なわれてしまう危険性も

円安に相場が動いているときには
それまで継続していたポジションの積み増しをしてもいいかを
資金の状況などを見てよく考えましょう。

あまり余裕がない場合、
一度ポジションの追加をするのをストップすることも必要になります。

相場は常に一方向に動くことは決してなく、いずれ反転の動きをします

その上下動をクリア得しながら相場を形成していくものなので、
円安の後には遅かれ早かれ円高の反動が起こります。

その時に、保有するポジションが極端に円安の平均レートとなっていた場合に、
損失が膨らンでしまうことを想定しておくことは最低限必要になります。

スワップ運用は資産管理が重要

スワップポイントを活用した運用は、
細かい売買をする必要がありませんし、
多少の相場の上下動が起こってもそれほど気にする必要はありません。

しかし、常に資金管理をしておく必要があります。

現状のポジションとつぎ込んでいる証拠金の残高とを考慮して、
どれくらいの相場変動が起こったらロスカットの危険があるのかを想定しながら運用をすることが重要です。

スワップポイントが貯まりポジションの上乗せをする場合でも、
新規注文を出すときの相場と保有資産のバランスを見て、
どれくらいの上乗せボリュームが適正化を考えながら、
決して資金管理面で無理をしないようにすることが必要です。

スワップ運用をしている間も、
常に相場に張り付いて動向をチェックする必要はありませんが、
定期的に相場のチェックと保有資産とのバランスを考えながら資金管理をする習慣をつけましょう

海外FX独特のスワップ運用

スワップポイントの運用は、国内FX会社だけのものではありません。

日本円と別の海外通貨との間にだけスワップポイントが発生するのではなく、
もちろん海外通貨同士のペアでもスワップポイントは適用されます

国内FX会社をメインで使用しているとあまり目にかからないような、
珍しい通貨ペアも海外FX会社を利用していると活用することができます。

スワップポイントを活用した運用の場合、
国内FX会社では使うことができないような珍しいペアを生かして運用することも可能です。

国内会社では取り扱いできない通貨ペア

国内FX会社を利用していると、
どうしても日本円をベースに考えてしまう傾向がありますが
FXトレードにおいては日本円が関与しない通貨ペアももちろんたくさんあります。

海外FX会社の場合は、
米ドルやユーロなど国際的基軸通貨と、
トルコリラやメキシコペソ、南アフリカランドなどの高金利通貨とのスワップを活用することができます。

ただ、スワップポイントが円換算されていないので、
どれくらいの規模の利益なのかわかりにくいケースがありますが、
近年はMT4などで自動で円相当額を算出するツールも用意されていて大変便利です。

ロスカット比率の低さ

また、海外FX会社の場合は強制ロスカットの証拠金率が低く設定されていることが多いです。
日本国内FX会社の多くが100%の設定をしている一方で、
海外FX会社の場合は20%などと低い設定をしている会社も多いです。

海外FX会社の方がロスカットの発生リスクを押さえながらスワップポイント運用を展開することが可能です。

まとめ

円安・円高の概念は、FXトレードを行なううえで基礎中の基礎となる考え方です。

初心者の方もぜひしっかりと理解を深め、FXの損益の仕組みを理解しましょう。

スワップ運用においても、円安のタイミングでの危険性を考慮しつつ、大きな損失を被らないように気を付ける必要があります。

スワップポイント運用なら、海外FX会社を活用するのも一つの選択肢です。

海外FX会社ならではのスワップ運用を楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。