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【海外FX初心者】突然の要人発言にご用心!雇用統計と違って突然の発表もあるので気をつけよう!

海外FXで初心者が取引を行う場合、
相場を分析するためのテクニカル分析も必要です。

しかし、特に注意したいのが要人発言です。
発言の内容や影響によっては、分析が無意味になる程の変動を起こす力があります。

では要人発言で注意と対処すべきポイントとして何があるでしょうか。

この記事では、初心者が海外FXで取引をする時はに注意すべき要人発言に関して解説していきます

要人発言が相場に与える影響

『要人』とは社会に強い影響力を持つ立場にいる人間を指す言葉であり、
要人発言は名の通り、その要人によって放たれる発言を指します。

要人とは?
社会に強い影響力を持つ立場にいる人間

海外に限らずFXにおける要人としては、
経済に関わる金融関連の職に携わる人間を指すと考えていいでしょう。

要人発言とは?
要人によって放たれる発言
FXにおいては経済の動向に深く関わる人物の発言

FXで取引する外国為替は通貨を取り扱う投資で、
金融に関係のある要人=今後の経済をどう展開していくか決める立場にある重要な立ち位置です。

該当する人間から放たれる発言は世界へ影響をもたらす言葉へと変わり、
相場の流れにも大きく影響を与えるケースが多くなっています。

要人発言で相場の流れが変わることもある

影響の出方は発言の内容や時期によりますが、
トレンドで流れていた相場が転換や終了、
上昇していた相場が暴落に転移、
逆も然りといった状態になるのも珍しくありません。

FXで取引する基本は相場を分析し流れを予測するテクニカル分析ですが、
要人発言で動きが出た場合、
直前まで行ったテクニカル分析は無意味なものとなってしまいます

ポジションを所有していた場合、
反対の方向へ流れてしまえば大きな損失を被ってしまうため、
要人発言一つで地獄へ突き落とされるのもあり得る話でしょう。

要人発言の内容や影響によって、分析が無意味になる程の変動が起きてしまう

要人発言の種類とは

要人発言には主に2種類のタイプがあり、
経済に関わる情報を発表する経済指標と同じように決まった時間帯に発表するものです。
もう一つは期間、場所が定まっておらず突発的に発言されるものとなっています。

特に注意したいのは突発的なもので、
発言がされると予測されていなかったためか、
大きな影響を与える内容が発表されると相場の流れに混乱が起こりやすくなっています。

混乱が起これば相場の流れは定まらないため、
流れの読めない状態になる可能性が高いでしょう

厄介なのは突発的という名の通り、
予測して対応できない点であり、相場を見ない時間帯に起こってしまうとポジションを所有していた際、危険な状態になる可能性が高いです。

突発的な要人発言には特に注意が必要!

要人発言による分析はFXにおいてファンダメンタルズ分析に分類されるため、
如何に予測できない要人発言を考え、取引するかがポイントとなるでしょう。

相場に影響を与える主な要人について

要人発言の分析をするには、
どのような立場の人間による発言が影響を与えるか把握が大事です。

最も分かり易いのは国を動かす指導者である立場にある人間です。

国を動かす指導者とは?

日本・・・総理大臣
アメリカ・・・大統領

金融関連の人間ではないため、経済に関係ない要人発言をする可能性もありますが、
間接的に経済へ影響を与える場合もあるため油断してはいけません。

金融という職業で他に重要な立場としては財務相、財務大臣や銀行関係の要人です。

金融関係と絡めてG7、G20といった国際会議へ参加する人間、
会議の内容も要人発言として相場に影響を与えます。

金融関連の要人とは?

財務相、財務大臣などの銀行関係者
G7、G20などの国際会議へ参加する人物


指導者と同様、一見関係のない内容でも影響を与える可能性がある点に気をつけましょう。

投資家や現在は要人でない人間も影響を与える場合がある

要人発言と聞けば政治や金融に関わる要職ばかり考えてしまいがちですが、
実は該当する要職以外にも影響を与える発言の出るケースがあります

FXは投資の一種ということもあってか、
取引を行っている投資家による発言も影響を与えるケースの一つです。

もちろん単なる一般の投資家であれば影響力は低いですが、
世界的に認められて有名と見られている人間であれば話は別となります。

有名な投資家における発言は、相場に影響を与えることがあります

金融関係の要職だけでなく実際に取引しているトレーダーも注目するため、
相場へ大きく影響を与えるという仕組みです。

他に現在は一般の立場であるが、
元々は要職に就いていた人物の発言が影響するケースもあります

過去に要職の経験をしていたことから発言に説得力があるため、要人発言として影響力を持つ仕組みです。

要人発言に注意し海外FXで取引するポイント

突発的というパターンがある以上、要人発言によるリスクは完全に防げませんが、自分の対応次第で縮小は可能です。

経済や金融に関係する世界の情報へ触れることになるため、
投資を始めるまで関わってこなかった方にとっては難しい展開でしょう。

しかし、深く触れる必要はないため、要点さえ絞れば理解は難しくありません。

要人発言による相場の動きを理解する

要人発言による相場の動きは、
発言前までの状態や立場に見れる人間の期待等、
複雑な要素もありますが、単純に考えれば相場にとって出た情報が良いか悪いかです。

【経済関連の話が出た場合】

前向きで見込みのある内容の発言・・・
良い情報として相場の上昇が期待できる

後ろ向きや曖昧で濁し期待外れな内容の発言・・・
悪い情報として相場の下落が予想できる

要人発言の内容を理解するためのポイント

要人発言の内容を理解するポイントとしては、
全体の内容というより、ポイントとなる単語と関係する結果を意識することです。

例えばデフレやインフレといった言葉であれば、
単語に対しどのような姿勢を見せているか探せば、ある程度予想できます。

悪い情報に関して、
金融や経済に関係する内容以外にも影響が出るケースもあります。

例えばニュース等でよく話題になる時もありますが、
該当する立場の人間から論理的に問題のある発言が出れば、国として問題となるでしょう。

国として問題になると捉えれば、
期待を持つ考えもなくなる可能性が高く、
外国為替の相場にマイナスとして影響を与える結果となります。

要人発言の内容を見る時は、
経済云々だけでなく「失言」に該当するような言葉にも気をつけなければいけない。

要人発言の内容を見る時は「失言」に該当する発言にも気をつけよう

要人発言の確認方法

要人発言の内容を確認する方法としては、
経済指標と同じように取引環境を提供しているFX業者を頼るのが基本です。

しかし海外FXを利用している場合、
業者によってはニュース等の情報を提供していないケースも考えられます。

国内業者であれば情報提供は当たり前のようにしているため、
利用している海外FX業者で確認できない場合、
ニュース確認のために国内業者を利用するのもいいでしょう。

取引業者以外としては
経済、金融の情報を取り扱っているニュースサイトを利用するのも適切です。
中には有料でなければ見れないサイトもありますが、無料の情報で十分でしょう。

他にはブログやSNSを利用するのも現代における方法の一つであり、
実績を出し信頼できる投資家の中には情報提供をしている場合があります。

しかし、ブログやSNSは誰でも始められる関係上、
中には信頼性に対して疑問のある投資家も存在するため、鵜呑みにしてはいけません。

本当に信頼できるか、本人のブログやSNSの情報だけでなく、
他方面からの情報も集めて総合的に判断しましょう。

要人発言を確認できた時は無闇に取引しない

突発的ではなく時間帯が決められている要人発言が確認できた場合、
該当する時間帯の前後に取引するのはやめましょう

要人発言の内容は実際に出されるまで把握するのが困難であり、
一般の投資家であれば相場に与える影響を予測するのが難しいからです。

流れに乗れればチャンスとして多額の利益を得られます。
しかし海外FXでは高レバレッジによる取引ができるため、
ハイリスクな取引を自分から行うのは自殺行為に等しいでしょう。

また海外FXの中には経済指標が発表される時、取引を禁止しているケースもあります
大きな影響を与える要人発言も例外ではありません。

禁止されている場合、
下手に取引すると口座凍結といった損失以上に問題のあるペナルティを受けてしまうため、どちらにせよ取引すべきではないでしょう。

気をつけるべきは
時間帯だけでなく要人発言が行われる、
と多くのトレーダーが理解している日です。

重要な情報の出る日は大半の場合、
情報に対して警戒しているためか、相場の流れも硬直状態になりがちで滅多に動きません。

要人発言が予め出るとわかっている日の相場は硬直しやすい

滅多に動かない相場で下手に取引をしポジションを持つと、
中々決済できず要人発言による流れで狩られてしまう危険性があります。

リスク管理として動かない相場で取引するのは適切でないため、
下手に取引をせず静観しましょう。

もう一つ気をつけるべき点は要人発言が終わった後であり、
相場に与えた影響によっては流れが定まらず、予測が難しい場合も多いです。

FXにおいて予測が難しい相場は下手に手を出さないのが基本なため、
要人発言の影響で該当する場合は分かり易い相場の流れに戻るまで静観しましょう。

 

通貨ごとの注目する要人発言

基本的に通貨ごとに注目する要人は通貨を取り扱っている国、影響を与える国に該当する人物と考えれば問題ありません。

米ドルに影響する要人発言

米ドルは名の通りアメリカで取り扱われている通貨なため、
アメリカの要人発言に影響を受けます。

大統領、FRBの議長・副議長の発言が特に当てはまります。

大統領はもちろんですが、
アメリカの要人として注目するのは
金融関連としては金融政策を決定するFRBと呼ばれる機関であり、
所属している議長と副議長による要人発言です。

他にはニューヨークやボストンといった地区ごとに存在する、
連銀総裁の発言も注目するポイントとなるでしょう。

またアメリカは世界的な経済大国として知られているためか、
米ドルに限らず他の通貨にも多少ならず影響を与えます。

米ドルで取引していないトレーダーも、アメリカの要人発言には注意しておこう

円に影響する要人発言

他の国に比べ、日本の要人発言は外国為替に対してあまり影響を与えないため、
あまり気を配る必要はありません。

しかし円を含む通貨ペアで取引している場合、
特に日本銀行の総裁による発言には気をつける必要があります

理由として日本では所謂バズーカと呼ばれる介入があり、
銀行による介入が行われると、相場が一気に要人の望む方向へ突き進む現象が起こるからです。

総裁の発言からバズーカが来ると予測できる場合、
円を含む通貨ペアに手を出すのは控えた方がいいでしょう。

ポンドに影響する要人発言

ポンドはイギリスで取り扱われている通貨なため、
イギリスの要人による発言で影響を受けます。

注目すべきは
財務相、BOE、イングランド銀行の総裁や金融政策委員会の委員による発言です。

現在は脱退していますが、イギリスの立地的にヨーロッパの影響を避けられないため、
ヨーロッパ関係の要人発言による影響にも注意しておきましょう。

ユーロに影響する要人発言

ユーロはヨーロッパの国で取り扱われている通貨なため、
注目すべきはヨーロッパに含まれる国の要人発言です。

ヨーロッパといえば有名なのがEU、ヨーロッパ連合であり所属している議長の発言は影響力が強いものとなっています。
他にも金融政策を決定する機関であるECB理事会の総裁、理事による発言も該当するでしょう。

大統領や財務相も同様ですが、
ユーロで特に注目すべきはドイツの要人発言であり、
ヨーロッパにおいてドイツは他の国に比べ影響力が強いです。

ドイツ以外にもフランスも比較的強い影響力を持つため、該当する2国の情報に注意するといいでしょう。

豪ドルに影響する要人発言

豪ドルはオーストラリアの取り扱っている通貨なため、
注目すべきはRBA、オーストラリア準備銀行に所属する総裁の発言となります。

しかし豪ドルはオーストラリアだけでなく、
貿易相手として重要な中国の情報にも影響を受ける通貨です。

そのため、
中国の最高指導者、中国人民銀行の総裁による要人発言にも注意しておきましょう。

カナダドルに影響する要人発言

カナダドルは名の通り、
カナダで取り扱われているため注目すべき要人発言はカナダ銀行の総裁と財務相になります。

立地の関係でカナダはアメリカの近場にあるため、
他の国に比べアメリカから受ける影響は強いです。

しかし、アメリカ自体経済大国として取引している通貨問わず注意する必要があるため、
特別に何かする必要はありません。

ニュージーランドドルに影響する要人発言

名の通りニュージーランドで取り扱っている通貨なため、
注目すべきはRBNZ、ニュージーランド準備銀行の総裁による発言となります。

またニュージーランドはオーストラリアと結びつきの強い国で、外国為替の相場も似たような動きをするため、オーストラリアの要人発言にも注意しておきましょう。

オーストラリアが関係しているとなれば、
当然中国も同様なため、豪ドルと同じように中国の要人発言に気を配ったほうがいいです。

その他、新興国に該当する通貨が影響を受ける要人発言

新興国とは先進国ではないものの高い成長性を秘めた国を指す言葉ですが、
具体的な定義が曖昧なため、明確に決められていません。

しかし外国為替において、
通貨の取引が扱われている新興国といえば主に以下が挙げられるでしょう。

外国為替で通貨取引が扱われている新興国

中国
トルコ
アフリカ

それぞれの代表的な国について簡単に説明していきます。

中国

中国は中国人民元という通貨を取り扱っており、
豪ドルやニュージーランドドルで挙げられた中国関係の要人発言に影響を受けます。

取扱い通貨:中国人民元
要人発言:中国関係・アメリカの要人からの中国に対する発言も

中国といえばアメリカとの関係がポイントとなっているため、
アメリカの要人発言から中国に対してどのような内容が出るかも注目しておきましょう。

トルコ

トルコはトルコリラを取り扱っている国であり、
注目すべきはトルコ中央銀行の総裁による要人発言となります。

取扱い通貨:トルコリラ
要人発言:トルコ中央銀行の総裁

しかしトルコに関していえば経済、政治共にリスクを背負っているため、金融関係ではなく別の観点から悪い情報が出てこないか、注意する必要があるでしょう。

アフリカ

アフリカは南アフリカランド、
長いため時に南アランドと略される通貨を取り扱っている国であり、
相場は滅多に動きません。

取扱い通貨:南アフリカランド
要人発言:財務相・アフリカ準備銀行の総裁

そのため他の通貨以上に要人発言による動きが重要となっており、
財務相やアフリカ準備銀行の総裁に注目しておきましょう。

まとめ

ここまでFXで注目すべき要人発言について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

FXで安定的に利益を得るためには、チャート上のテクニカル分析だけでなく、
経済指標や要人発言などのファンダメンタルズ分析も重要です。

初心者の方でも比較的に把握しやすいのが、
日々発表されている経済指標や、
各国の要人発言なので、
自分が取引する通貨ペアに影響する要人や傾向を覚えておきましょう