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FX初心者が大きく負けないため取引すべきおすすめの通貨ペアとは

FXは通貨により相場の流れが変わるため、取引に慣れていない初心者が選び方を間違えると大きなリスクを背負ってしまいます。

では通貨による相場の特徴と失敗せず安定して取引するために、初心者が選ぶべきおすすめの通貨ペアには何があるでしょうか。

この記事では、FX初心者が大きく負けないため取引すべきおすすめの通貨ペアを解説してきます。ぜひ通貨ペア選びの参考にしてくださいね。

FXにおける通貨ペアの仕組みと特徴

通貨ペアの選び方を理解する前に、まずは通貨と通貨ペアの仕組みについて理解しておく必要があるでしょう。

通貨ペアは、通貨が2つ組み合わさって成立しているものですが、
『左の通貨を買い右の通貨を売る』という仕組みになっています。

例)
『ドル円』・・・ドルを買い、円を売る

売りから入る時、円を売る
決済の時、ドルを買うという流れ

安定しているのは基軸通貨を含んだペア

通貨には基軸通貨と呼ばれる世界に流通している通貨が存在します。
時代の流れによる変化はありますが、現在基軸通貨と呼ばれる通貨は以下の3つです。

基軸通貨とは?

円 
米ドル 
ユーロ

基軸通貨は世界で流通しているため、
取引量が多く相場においても少し取引されただけでは大きく動きません

そのため、相場の流れも安定しておりリスクも少なく、これからFXを始める初心者に最も適している種類です。

相場の流れも安定しておりリスクも少ない基軸通貨は初心者に◎

基軸通貨の利点は相場の動きが安定しているだけでなく、流通量が多いということは通貨としても有名で知名度の高い種類となっています。

知名度が高いだけに通貨に対する情報を仕入れやすく取引の分析も容易いでしょう。

マイナーな通貨はチャンスもあるがリスクも大きい

FXで取引する通貨はメジャーな種類だけでなく普段生活をしている上では見かけない通貨も目にします。

FXにおいてもマイナーと呼ばれており、業者によっては取り扱っていない場合もある種類で取引をしたいと考える場合は取り扱っているを確認し口座開設をしなければいけません。

マイナーな通貨は取引される量が多くないためか、
比較的少しの取引量で相場が大きく動いてしまいます

大きく動くということは上手く掴めれば大きな利益を得られるチャンスとなりますが、
一方で読み間違えれば大きな損失を出してしまうリスクのある取引となってしまうでしょう。

他の問題としてマイナーな通貨は取引量が少ないためか取引が成立しないケースも考えられ、特に海外業者は取引の形式上から国内に比べ成立しない時も出てくるため、多方面から見てもリスクが大きいです。

情報面でもマイナーな通貨はメジャーと違い多くなく相場が読みにくいため、FXを始めたばかりの初心者が手を出すのはおすすめできない種類となっています。

相場が読みづらくリスキーなマイナー通貨は初心者に×

マイナーに通貨は取引に利点を出すため他の通貨に比べ金利を高く設定しているケースが多いですが、リスク面を考えた場合釣られて取引しない方がいいでしょう。

クロス円とドルストレート

通貨ペアは大きく分けて円とペアになっている『クロス円』、
ドルとペアになっている『ドルストレート』の2タイプに分けられます。

クロス円=円とペア
ドルストレート=ドルとペア

初心者がこれからFXを始める場合は、基軸通貨同士を除けばドルストレートに分類される通貨ペアを選んだ方がいいです。

初心者はドルストレート分類の通貨ペアが◎

クロス円は、
そのネーミングから
円と片方の通貨で取引していると想像してしまいがちですが、
実は円の前に米ドルの取引も含めて成立している仕組みとなっています。

そのためクロス円は円と片方の通貨ペアだけでなく、米ドルも含めて取引しているため3種類の通貨を取引している状態です。

取引時には、通貨ペア+米ドルも含めて3種類の通貨に関する分析を行う必要があるため、初心者にとっては分析しづらくなっています。

クロス円は、3種類の通貨分析が必要なので難易度高

勘違いしやすいですがドル円は円がペアになっているものの、米ドルが取引対象となっているため分類としてはドルストレートです。

そのためドル円はメジャーな通貨であるのも含め初心者も安心して手の出せる通貨ペアとなっています。

FX初心者にオススメの通貨ペア

全ての通貨ペアに共通しますが、初心者が手を出しやすいのと簡単に利益を出せるのはイコールとなりません。

安心して手を出せる通貨ペアも相場を分析し適切なタイミングで取引をしなければ利益を出せないでしょう。

どの通貨ペアを選ぶかはトレーダー次第ですが、
最低限必要な知識を付けるのを忘れてはいけません。

FX初心者にオススメの通貨ペア
  1. ドル円:最もメジャーで取引しやすい
  2. ユーロドル:世界で取引されている量が多い
  3. ユーロ円:基軸通貨同士では値動きもある

ドル円:最もメジャーで取引しやすい

業者の通貨ペア一覧で最も目に付けやすい、一番の箇所へ設定されることから分かるようにドル円は通貨ペアにおいて最もメジャーな種類となっています。

世界で取引される量が多いため相場の動きは予期せぬ事態が起きない限り緩やかであり、
大きな値動きによる利益を出すチャンスは少ない反面、
損失も大きくなるリスクは少ないです。

初心者はまずリスクを如何に抑えて取引するか理解する必要があるため、
ドル円は学ぶのに適した通貨ペアといえます。

メジャーなためか、国内業者においてもドル円は最もスプレッドが狭く設定されており、スプレッドを考えれば大きなチャンスこそありませんが利益を出すチャンスは少なくないでしょう。

しかし海外業者の場合は少し状況は異なり、国内と同じように狭く設定されている業者もありますが、他の通貨ペアより広く設定されているケースも珍しくありません。

海外業者
ドル円
この2つをメインに取引したい初心者

→口座開設前にドル円のスプレッドを比較して選びましょう。

そして滅多に大きな動きのないドル円ですが、絶対のないFXにおいては何かしらの情報で普段考えられない大きな動きを見せる時も出てきます。

取引をする時は、ドル円の場合も油断せず必ず損切りを心がけましょう。

ドル円を取引する上での分析ポイント

ドル円は米ドルと円で構成されている通貨ペアですが、円による情報で動くケースはほとんどないため見るべき情報は米ドルに関係する物となります。

取り扱われている国から分かるように見るべき情報はアメリカであり、
何かしら情勢に影響のある情報が出てくると為替相場にも反映されるでしょう。

基本的に相場に影響を与える情報で見るべきなのは決まった時間帯に発表される経済指標であり、アメリカ関係で特に注目すべきは毎月週初めの金曜日に発表される雇用統計です。

雇用統計はアメリカにおいて重要な経済の情報であり、発表される時は普段大人しいドル円の相場が大きく動きます。
FX初心者の場合は、動きを予想するのが難しいため、
雇用統計が発表される時間帯は無闇な取引を行わない方がいいでしょう

他にも雇用統計が発表される日は発表された時の大きな動きを警戒してかほとんど動かないケースが多く、下手に手を出すと決済できず発表された時の動きに巻き込まれる恐れがあるため控えた方がいいです。

基本的にはアメリカの情報を見れば十分ですが他国の情報も取り入れればより相場の動きを予想できるでしょう。

ドル円はメジャー通貨なためか、他の国で何かしら不安を感じさせる情報が出るとリスク回避、避難先の通貨として買われやすくなります。

買われやすくなる情報を手に入れればレートの上昇を狙い取引ができるでしょう。

スワップ狙いによる取引も一つの方法

ドル円で取引をする場合は単純に差額の利益を得るだけでなくスワップポイントを狙って取引するのも一つの方法です。

昔は考えられませんでしたが、現在ドルは全体で見てもある程度の金利が設定されています。

取引をしてポジションを保持しておけば日を跨いだ時に金利分の利益を得られるため、相場の流れに気をつけてしまえば放置するだけで利益を増やせるでしょう。

昔に比べ高いといえど全体と比較するとマイナーな通貨に比べ金利は低く、1日で手に入るスワップポイントも多くありませんが、
ドル円はマイナーな通貨に比べ相場の流れが安定しているという最大の利点があります。

マイナーな通貨は大きく動くことによるリスクに気を配らなければなりませんが、ドル円の場合は損切りの設定は必要ですがマイナーに比べそこまで気を配ることなくポジションの保持ができるでしょう。

FX初心者において不安というのは大きな敵であり、相場が激しく動くのを見ると穏やかでいられず決済し手仕舞いしてしまいたい時も出てくるでしょう。

ドル円であれば確実ではなく得られるスワップポイントも多くありませんが、心を落ち着けてポジションの保持がしやすいです。

スワップポイントは業者により設定されている数値が違い、特に海外業者となれば差は大きく出てくるため、狙う場合は比較して一番利益を得られる業者を選びましょう。

ユーロドル:世界で取引されている量が多い

ユーロドルは世界で最も取引されている通貨ペアであり、
取引量の多さから相場の流れが安定しています

流通量の多さと流れの安定による利点はドル円と変わらないため、
ドル円ではなくユーロドルを取引先として選ぶのも間違いではありません。

最も取引されているためかドル円に次いでスプレッドが狭く設定されているケースが多く、特に海外業者の中にはドル円よりも狭く設定しているところも存在します。

ユーロドルで取引したい場合はドル円よりも狭く設定されているかをポイントにし、比較して選ぶのがいいでしょう。

ユーロドルを取引する上での分析ポイント

米ドルも含まれるためアメリカはもちろんですが、扱う通貨がユーロなため、相場の分析をする上で見るべきはヨーロッパに関係する情報です。

米ドル関係でアメリカの雇用統計に注目したのと同様に、
ヨーロッパも雇用に関係する情報が相場へ大きな影響を与えます

米ドルと違うのはアメリカを見ればよかったのに対し、ユーロはヨーロッパなため一国だけでなく該当する国の情報を見なければならない点です。

しかしヨーロッパの国によりユーロに与える影響の度合いに違いはあり、
特に影響を大きく与えるのはドイツとフランスの2国なので、この2国の情報に注目しましょう。

ユーロ円:基軸通貨同士では値動きもある

ドルストレートで構成されていた他と違い、
基軸通貨同士で唯一クロス円に分類されるのがユーロ円です。

基軸通貨同士なため相場の流れは安定していますが、クロス円に分類されるためかドル円とユーロドルに比べ相場が大きく動くケースも多くなっています。

流れによるリスクに気をつける必要はありますが、安定性があるためか素直な方向に流れるケースが多く、初心者でも読みやすいです。

ユーロ円は、チャンスを狙いたいFX初心者におすすめの通貨ペア◎

もちろん流れによって大きな損失を出さないため損切りは忘れずにしておき、相場の分析も必要なため始めてすぐではなく、ドル円やユーロドルで慣れてから手を出すのが安全です。

他の通貨について

基本的にFX初心者は基軸通貨の取引を考えれば問題ありませんが、ある程度相場に慣れてくると別の通貨に手を出したいという考えも出てくるでしょう。

為替相場では多くの通貨が取引されていますが、
中でも基軸通貨の次にメジャーとされる種類は以下が考えられます。

基軸通貨の次にメジャーな通貨は?

ポンド 
豪ドル 
カナダドル
スイスフラン

それぞれの特徴を理解しつつ、手を出すべきか考えましょう。

ポンド:初心者は手を出してはいけない

FXの取引においてよく話題として挙げられるのがポンドの含んだ通貨ペアですが、
FXを始めたばかりの初心者は絶対に手を出してはいけません

ポンドは暴れ馬と称される程相場が激しく動く通貨であり、
上手く乗れれば大きな利益を得られますが瞬間的に資産がなくなってしまう大きなリスクも兼ね揃えています。

相場が激しく動くポンドは初心者に向かない

FXを始めたばかりの初心者では手を出すのは無謀の一言であり、すぐに入金した資金を溶かしてしまうでしょう。

豪ドル:現在はスワップ狙いにならない

豪ドルは金利の高い通貨としてスワップポイントで狙いで取引するのが基本でしたが、昔の話であり現在スワップ狙いで取引するのはおすすめできません

業者の設定によりますが現在は米ドル以下に設定されているケースも多く、
スワップ狙いをする場合は米ドルかマイナーな通貨で取引した方がいいからです。

スワップ狙いなら、米ドルorマイナー通貨が◎

一方で豪ドルは基軸通貨に比べ安定はしていないものの相場の動きが荒れているわけではないため、差額の利益を狙い取引する通貨としては選択肢に挙げられます。

豪ドルはオーストラリアの通貨なため、
相場の分析をする場合はオーストラリアに関係する情報を見ればよいのですが、
同時に中国の情報にも注目しましょう

オーストラリアは中国と貿易の関係にある都合上、
中国の影響が強く為替相場にも反映されています。

カナダドル:安定した値動きをしている

カナダドルは名の通りカナダで取り扱われている通貨であり、カナダはアメリカの隣国にある関係からカナダドルもアメリカの情勢による影響を受けます。

影響のある関係で米ドルを含んだ通貨ペアと似たような流れになるケースも多く、相場の流れも激しくなく安定しているため初心者でも手を出して問題ない通貨です。

カナダドルは初心者でも問題ない通貨

アメリカの情報はもちろんですがカナダは原油を始めとした現物価格の影響を受けやすいため、相場の分析には現物価格の情報も仕入れておきましょう

また米ドルに比べメジャーな通貨ではないためか、
スプレッドも広く設定されているケースが多いのが特徴です。

海外業者だと取引形式の関係で国内に比べ広くなりやすいため、
カナダドルを取引対象にする場合はスプレッドを比較して口座開設先を選びましょう。

スイスフラン:ショックで安定性が崩壊した

スイスフランは永世中立国とされるスイスで取り扱われている通貨で、他国で戦争といった問題が起きた時に避難先として買われる代表的な通貨でした。

しかし安定した避難先の通貨とされていたのは過去の話であり、
2015年に『スイスフランショック』と呼ばれる事件が起きた時に信用は大きく失われてしまいました。

2015年のスイスフランショックの影響が残っているスイス通貨

現在もショックの件を引きずっているため、
取引対象の通貨として選ぶのはあまりおすすめできないでしょう

スイスフランによる教訓があるようにFXの世界は時にショックと呼ばれる現象が発生し、普段では考えられない急転直下や急騰が見られます。

これからFXを始めようと考える初心者の方は過去に何があったかも確認し、今後に対して用心し備えるのも必要です。

まとめ

ここまでFX初心者が大きく負けないため取引すべきおすすめの通貨ペアについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

FX初心者は基軸通貨で取引するのが安心であり、基軸通貨でも油断することなく必要な情報を仕入れて相場の分析をし取引するのが基本です。

FXの為替相場では一つの為替通貨で取引を続けなければいけないというルールはないため、複数の通貨ペアを平行して取引してみるのもいいでしょう。

初心者が迂闊に手を出してはいけない通貨もありますが、デモ取引等を駆使して実際に取引を体験し、特徴や恐ろしさを実感するのも初心者がステップアップするための必要な行動です。

「誰かに言われた」からではなく自分で選ぶのもFXで取引を続けるために必要な心持ちであり、何となくでもいいため自分で取引を始める通貨ペアを選んでみましょう。