FXお役立ち情報

海外FXでトレードルールを守るのはそんなに大事なの?破るとどんな注意が必要?

FXを安全にかつ長期的に利用するためには最初に決めたルールを守ることが重要です。

その場その場での思い付きでトレードをしていては、

安定したトレードを展開することができません。
ルールを守れないのはなぜなのでしょうか。

この記事では、
ルールを守ることの重要性も含め、解説していきます。

ルールを守れない人の特徴

FXは、証拠金取引という特徴を生かした利回りの大きな取引が可能な、
資産効率の良い投資商品ですが、
逆に損失リスクも大いにはらんでいるハイリスクハイリターンの投資商品です。

ルールを決めてトレードをしないと思わぬ大きな損失を被ってしまい、
投資活動が継続できなくなる危険性も十分に考えられます

損失を限定的にしていくルールを作り、順守することが非常に重要になります。

しかし、FXを始めた初心者の方の多くが、
定めたルールを守れずFXの世界から退場せざるを得なくなってしまうケースや、
そもそもルールを決めることができず思い付きでトレードをした結果、
投資が続けられなくなる規模の損失を計上してしまうケースも多いです。

ルールを守れない人とはどんな特徴があるのでしょうか。

FXに対する過信

ルールを守れない人に多く見られる特徴の1つ目は、
FXに対して過信をしてしまう傾向です。

FXに限らずあらゆる活動において、
「ビギナーズラック」と呼ばれる、初心者がなぜか成功する事象が起こります。

FXの仕組みすらきちんと理解していない状態でトレードに臨み、
なぜかそこそこの利益を獲得できてしまうのが、
いわゆるビギナーズラックと呼ばれる状況です。

本来、FXを継続して利用していくためには、

きちんと取引上のルールを決める
それに則ってトレードを展開

することが求められます。

しかし、最初に成功を経験した初心者は、
FXで利益を得るのは簡単だと根拠のない過信を持ってしまうケースがあります。

ルールも定めず何となくトレードをしていると、
そのうち大きな損失を被ってしまう危険性が大きくなるので、
FXは簡単だと過信することは避けなければいけません。

多くの知識を得すぎて実践に生かせない

ルールを守れない人に多く見られる特徴の2つ目は、
実践に臨む前に知識をため込みすぎて、実戦で生かすことができないことです。

現在、FXに関する情報は非常に多く提供されており、
学ぼうと思えばたくさんの情報を手に入れて理解することができます。

しかし、FXで利用する外国為替相場は教科書通りの相場状況になることは多くなく、
学んだ形が明確に表出されるケースは多くありません。

知識を蓄えてトレードに臨むという姿勢は確かに重要ですが、
それと同時に

実践に臨んで相場に数多く触れるという経験を積み重ねていくこと

が、上達への近道です。

数多く実際の相場にあたっていく中で、
学んだパターンの形を見つけることができるようになれば、
知識と実践が伴った理想的な姿勢でトレードに臨めます。

楽して儲けたいと思っている人

ルールを守れない人に多く見られる特徴の3つ目は、
楽をして設けたいと思っているケースです。

FXについての世間の見方はまちまちですが、
偏った情報も中にはあふれています。

FXで一攫千金を果たした方の体験談なども公開されていて、
それを見て自分も楽して一攫千金を成し遂げたいと考えてしまう方がいます。

ルールなど二の次で、
ギャンブルと同じような感覚で資金を投げ打つトレードをしてしまう方がいますが、
FXはれっきとした資産運用商品であって、
ギャンブルとは全く異なるものと考えないといけません。

そもそも楽して儲けられるものなどはそうそう世の中には転がっていません。

リスク管理をしながらルールを守ってコツコツとトレードに臨めるタイプの人が、
FXを長期間資産運用商品として活用できる人といえます。

ルールを守れなくなる理由

FXでルールを守ることは、
損失を最低限に抑えながら安定してトレードをするために必要なことです。

ルールが守れなくなってしまう理由はいくつかあります。

ルールを守れなくなる理由
  1. 感情的になってしまう
  2. ルールが複雑になりすぎている
  3. そもそもルール自体に信頼を置けない

ただ、あらかじめきちんとルールを定めていたとしても、
あらゆる要因のためにルールが守れなくなってしまう状況になってしまう方もいます。

せっかくしっかりした内容のルールを作ったとしても、
それを守れないと意味がありません

ルールを守れなくなってしまう理由を理解して、
常に安定してルール通りのトレードができるようになりましょう。

感情的になってしまう

ルールを守れなくなってしまう理由の1つ目は、
感情的になってしまうことです。

特に負けトレードが続いてしまうと、
どうしても次のトレードで挽回しようと思い冷静な判断ができなくなってしまいます。

特にFX初心者の場合にその傾向が顕著に出てきます

感情的になってしまうと、ルール通りのトレードができなくなっても仕方がありません。

負けが続き、焦りやいら立ちが抑えられないときは、

一度トレードをやめて冷静になる

というのも一つの対策です。

トレードをせず、一度冷静に自身のトレードを振り返ってみると、
冷静に分析をすることができるかもしれません。

感情的な心理状況でFXをするのは避けるべき

ルールが複雑になりすぎている

ルールを守れなくなってしまう理由の2つ目は、
定めたルールが複雑になりすぎているという点です。

例えばエントリーポイントを読むときに、
たくさんのテクニカル分析を使いすぎると、
エントリーできるポイントがなかなか出てこなくなります。

あるいは、知っているテクニカル分析が増えてくると、
エントリーすべきポイントが多くなりすぎて、
逆にどこでエントリーをしたらよいか決められなくなってしまうケースもあります。

テクニカル分析を使いすぎる
→エントリーできるポイントが出てこなくなりガチ
知っているテクニカル分析が増えてくる
→どこでエントリーしたら良いか決められなくなりがち

FX初心者の段階では特にあまりたくさんの分析手法を取り入れすぎず、
1つか2つ程度の分析手法をメインにして
エントリーポイントを気長に探るのがおすすめの考え方です。

1つか2つ程度の分析手法をメインにする

そうすることで自信をもってトレードできる
勝ちパターンを身に着けることにも繋げられます。

そもそもルール自体に信頼を置けない

ルールを守れなくなってしまう理由の3つ目は、
そもそもルール自体に自分自身が信頼を置けていないケースがあります。

ルールを守ることでトレードを有利に進められるという自信がないと、
ルールを守ること自体に意義を感じられず、
結局何となく気分でトレードをしてしまう方も少なくありません。

自分のルールに自信を持つためには、

定めたルール通りに一定回数トレードを継続
後でその結果をしっかりと検証すること

が必要です。

ルールのどこが悪かったのか、
どこを修正すればよいのか、
後で冷静な視点で検証して改善していくことを繰り返すことで、
自信を持ったルールを確立することができます

検証作業は大変だと感じる方も多いかもしれませんが、
そもそもFXで簡単に利益を得るのは難しいです。

研究を怠らないトレーダーにのみ、勝利への道が開けていくと考えるべきです。

設定するべきおすすめルール

FXで設定するべきルールとは、どんなものがあるのでしょうか。

一言でルールといっても、
最初はどんなルールを設定したらいいのかわからないという初心者の方も多いかもしれません。

FXでは、
トレードにおいて判断するべきポイントがたくさんあります。

その中でも最も重要と考えられるのが以下の3つになります。

FXで設定するべきルール
  1. エントリーポイント
  2. 損切のポイント
  3. 利益確定のポイント

直接損益発生にかかわる判断ポイントとなるので、
この部分にルールを定めることはもっとも重要なことの1つです

エントリーポイント

設定するべきおすすめのルールの1つ目は、
エントリーポイントです。

トレードのスタートともいえるエントリーでは、
買いか売りかの方向を決め、
実際に注文する建玉数を指定する注文を実行することになります。

エントリーポイントを決める際に参考にするべき情報は多岐にわたりますので、
判断が非常に難しいポイントです。

まずは、自分の得意のパターンを見つけるために、
1つか2つ程度の数のテクニカル分析を学習して、
適切なシグナルを見つける練習をしましょう

たとえば、
移動平均線のゴールデンクロスあるいはデッドクロスが出たらエントリーをする、
出ない場合はたとえ予想しやすそうな相場傾向でもエントリーはしない、
といったルールを定め、

徹底して継続するようにしましょう。

損切ポイント

設定するべきおすすめのルールの2つ目は、
損切ポイントです。

FX初心者にとって、損切をすること自体に抵抗を感じる方が多く、
最初に差し掛かる大きな壁となるケースが多いです。

自分の手で損切りに踏み切れない
含み損が拡大
最終的にどうにもならなくなる

エントリーの際に想定した相場の動きから外れた場合は、
損切をして次のトレードの機会を探ることが大変重要です。

損切ポイントは、エントリーとともに決めるのが一般的です。

例えば、ゴールデンクロスをエントリーの指標として用いている場合は、
ゴールデンクロスが起こったものの短期移動平均線が下落して
再び長期移動平均線に触れた時点で損切をするなど、
自身でルールを決めて必ず実行するようにしましょう。

利確のポイント

設定するべきおすすめのルールの3つ目は、
利確のポイントです。

実は損切を実行するよりも
利益確定のポイントを見出すほうが難しいといわれることが多いように、
判断が難しいところです。

利益は伸ばせるところまで伸ばすのが鉄則ともいわれ、

ルール通りに利確をせず伸びていきそうな局面なら
利確をせず待つというトレーダーも多いです。

しかし、FX初心者の段階では
最初に決めたポイントで利確をするようにルールを決めて実行したほうが
わかりやすく安心です。

指値・逆指値注文の活用

FX初心者にとっては、
損切決済をすることに抵抗を感じる方も多いです。

そこでおすすめしたいのが、
FXの注文方法の1つである指値注文、逆指値注文を活用することです。

エントリーと同時に
あらかじめ損切注文と利確注文を指値で設定しておきます

そうすることで、想定した相場に達したら自動的に決済が実行されます。

ためらいなど感情の入り込む余地がなく、
ルール通りのトレードを展開するために非常に有効な手段です。

ルールを守るコツ

決めたルールは必ず守る、
といってもなかなかルール通りのトレードができないという方も少なくありません。

最終的には自身の意志の強さが関わってくる部分なので、
ルールを守るコツといっても人それぞれの対処方法がありますが、
一般的に広く実行されているルール順守のためのコツを紹介します。

今回紹介する方法はほんの一例で、
人それぞれ適切な対処方法があるはずです。

様々な手法を試してみて、ルールを守ったトレードが継続できるようにしましょう。

まずは単純なルールにして目に見える場所に掲示する

FX初心者がルールを決めて順守するためには、
まずはわかりやすく単純なルールを設定するべきです。

わかりやすいテクニカル分析において典型的なシグナルが出たらエントリーし、
一般的な利確ポイントと損切ポイントをあらかじめ指値・逆指値注文を入れる、
といった単純なルールにしましょう。

そして、決めたルールを付箋などに記載し、
常に目に見える位置に張り付けるなどして、
常に意識するようにすることも効果的です。

覚えているつもりでも、常に目に入っている状態にしていたほうが、
ルール順守の行動を継続しやすくなります。

トレードノートなど記録をつける

トレードノートなどの記録をつけて振り返る癖を持つことも重要です。

トレードノートなどをつける際には、

  • エントリーポイント
  • ポジション数
  • 通貨ペアの記録
  • 決済した際のポイント
  • その結果生じた損益

を記録するのはもちろんですが、

エントリーや決済をした際の判断基準や心理状況も記録しておくと、
後で振り返る際に非常に参考になります。

過去の自身のトレードを振り返ることで、
最初に設定したルールが有効だったのかどうかを検討することができ、
より信頼性が高く勝率の高いルールにブラッシュアップしていくことができます。

まとめ

以上、FXにおけるルール設定について紹介してきました。

ルールを守れないことには、
心理的な要因やルール自体の問題など、
様々な要因が考えられます。

ルールを守れずうまくトレードが継続できない方は、
あらゆる側面から自身のトレードを見直し、
ルールをしっかりと守れる体制を作っていきましょう。