FXのポジションは長期・短期保有どちらが良い？それぞれのメリットとデメリットを紹介！

FXトレードをする際に、まずは投資スタイルを決める必要があります。

長期的にポジションを持ち相場を読むスタイルなのか、
短期でポジションの決済を行ない短いスパンで繰り返しトレードをするのか、
大きく分けて2種類に大別できます。

この記事では、それぞれのメリットとデメリットについて解説します。

投資スタイルを決めよう

FXトレードの仕組みを理解したあと、
本格的なトレードを開始する際には、基本的なスタイルを決める必要があります。

ポジションを保有する期間をベースに考えると、
FXトレードのスタイルは大きく分けて2種類に大別されます。

第一に、
一つのポジションを数週間から数か月、
あるいは半永久的に保有し続ける長期保有のスタイルがあります。

第二に、
ポジションを長くても数日、短ければ数秒で売買決済まで完了してしまい、
繰り返し売買を行なう短期保有のスタイルがあります。

どちらのスタイルが正しいのかということはなく、
それぞれにメリットとデメリットがあります。

投資に臨む姿勢や、目指す利益の額、投資につぎ込める時間と手間など、
総合的に考えて自分に合ったスタイルを見つけることが、
継続してFXを楽しむための重要なポイントとなります。

長期保有のメリット

まず、長期保有のメリットとデメリットを紹介します。

どんな投資スタイルにも長所と短所があり、
どのスタイルが正しいのかということはありません。

まずは長期保有のメリットに関して解説していきます。

自分の性格や目指すべき利益の規模などを総合的に勘案して、
自分に合ったスタイルを見つけて投資に臨みましょう。

時間をかけなくて済む

ポジションの長期保有スタイルのメリットの1つ目は、
投資に対して時間をかけなくて済む点が挙げられます。

外国為替相場は常に上下に変動するため、
投資のスタイルのよっては常に相場の上下動を絶え間なくウォッチする必要があります。

そのため、社会人で本業がある方など、
投資に時間を割けない方にとっては相場を常に見ておかないと成立しない投資スタイルは採用することができません。

その点、長期保有のスタイルの場合は、
繰り返し売買注文を行なう必要がなく、
日々の細かな相場変動を気にしすぎる必要はありません。

長期投資のスタンスを取っている方は、
例えば朝の通勤途中及び帰宅途中で相場をチェックして、
あらかじめ指値注文を出しておくといった作業を行ない、
一日で投資に割く時間はほんの数分というケースも少なくありません。

スワップポイントの運用が可能

ポジションの長期保有スタイルのメリットの2つ目は、
スワップポイントによる長期的な運用が可能である点が挙げられます。

銀行預金における利息収入のようなもので、
保有ポジションによって付与・蓄積されていくものです。

スワップポイントは証拠金に加算されていき、
FX会社によってはポイントだけを換算して現金として引き出すこともできます。

スワップポイントはポジションの規模に対し毎日一定額が付与されていきますので、
ポジションを持っているだけで自動的に収益が蓄積される感覚で運用が可能です。

ポジションの売買の種類によっては、
マイナスのポイントも蓄積されてしまいます。

スワップポイントによる運用をする場合は、
売買の方向を間違えないように気を付けましょう。

大局的に相場を見て大きな為替差益を狙える

ポジションの長期保有スタイルのメリットの3つ目は、
相場を対局的に見て大きな為替差益を狙えるという点が挙げられます。

短期スパンのローソク足では、ダマシが増える傾向があるので、
長期スタイルの方がより高い信憑性をもってエントリーをすることができます。

また、エントリーを行なった後は、
日々の小さな相場の上下動をそれほど気にする必要がなく、
一定の水準を超えるかどうかだけをウォッチしておけば問題はありません。

投資に対して時間をかける必要もなく、
神経質になりすぎる必要もありません。

長期保有のデメリット

長期保有のデメリットについても解説します。

デメリット面に十分な注意を払いトレードをしていきましょう。

ハイレバレッジの取引に注意

ポジションの長期保有スタイルのデメリットの1つ目は、
ハイレバレッジの取引に向かない点が挙げられます。

ポジションを長期保有する際には、
多少の日々の相場変動を気にする必要がありませんが、
レバレッジを高くしすぎると少しのレート変動のためにロスカットが起こってしまう危険が高まります。

ある程度の相場変動が起こっても、
ポジションを保有し続けることができるほどの証拠金率の余裕を持っていることが重要になります。

長期保有のスタイルでFXトレードをする際には、
無理なハイレバレッジによる資金管理をすることなく、
余裕を持ったポジション数を守るとともに、証拠金率には常に気を配っておきましょう。

スワップポイント狙い＝政策金利低下のリスク有

ポジションの長期保有スタイルのデメリットの2つ目は、
スワップポイントの運用をメインにしている場合に政策金利が低下する
というリスクがあります。

スワップポイントは、通貨ごとの政策金利をベースに算出されることが多いため、
政策金利がポジション保有時点よりも低下することでポイントも減少するケースがあります。
場合によってはプラスからマイナスに転じる可能性もあります。

さらに政策金利が上がった場合は通貨の価値自体が下がり、
相場が下落することで含み損が膨らんでしまうという危険があります。

損失が膨らむリスク

ポジションの長期保有スタイルのデメリットの3つ目は、
含み損失が膨らんでいくリスクが挙げられます。

長期保有のスタイルの場合は、
かなり信頼のおける根拠をもってエントリーしているケースが多いため、
大局的に見て予想通りの方向に相場が動いていくことが見こされています。

しかし、外国為替相場は常に予想通りに動くとは限りません。

当初予想した方向とは違う方向に相場が動くケースももちろんあります。

いくら日々の相場変動に神経質になる必要がないといっても、
明らかに相場の情勢が変わってしまって含み損が膨らんでいれば、
ポジションをクローズする必要があります。

長期保有スタイルの場合は、

を徹底する必要があります。

短期保有のメリット

続いて、短期のポジション保有のメリットとデメリットを紹介します。

どんな投資スタイルにも、メリットとデメリットがあります。

短期保有のスタイルには、FXトレードの醍醐味を最大限に生かせる手法が採用可能になっていますが、判断が難しい局面や資金管理の難しさが多い面があり、
初心者向けというよりはどちらかといえば中上級者向けのスタイルです。

したがって、FX初心者の方はまずは比較的長いスパンで相場を見てトレードをすることをおすすめします。

 レバレッジを最大限に生かせる

ポジションの短期保有スタイルのメリットの1つ目は、
FXの醍醐味であるレバレッジを最大限に生かせる点にあります。

少ない資金でも高額のトレードが可能になるシステムで、
高い資金効率でトレードが可能です。

保有したポジションを早めに決済する短期投資のスタイルは、
レバレッジを生かしたトレードに向いています。
多少リスクの高いトレードでも、短期のスパンで早めに決済をしてしまうので、
損失が膨らみすぎることなく運用が可能となります。

レバレッジはFXの最大のメリットの1つで、短期投資なら存分に生かすことができます。

海外FXならハイレバレッジ取引が可能

レバレッジを生かすという面で考えると、
国内のFX業者よりも海外FX会社を利用する方がメリットが大きいのでおすすめです。

日本国内業者の場合、金融庁が定めた規制により、
最大でも25倍のレバレッジ設定が限度になっています。

しかし一方で、海外FX会社には金融当局による規制はなく、
業者が自由に最大レバレッジを設定しています。

業者によっては相当なハイレバレッジを可能としている業者も少なくありません。

レバレッジを存分に生かしたスキャルピング手法を用いるなら、
海外FX会社で口座開設をすることも含めて利用する業者を決定しましょう。

ポジション保有のリスクが少ない

ポジションの短期保有スタイルのメリットの2つ目は、
ポジションを保有することに伴いリスクが少なくて済む点が挙げられます。

スキャルピングやデイトレードなど、
短期間でポジションをクローズするスタイルをとっている場合は、
ポジションを持ち続けることなくすぐに決済していきます。

長期保有の場合は相場の大きな変動による含み損発生のリスクを常に抱えている状態ですが、ポジションを保有する期間が短い短期保有スタイルの場合はそのリスクはあまりありません。

早めの損切りのスタイルを継続している限り、
保有し続けることで生じるリスクを負う心配がないのは大きなメリットとなります。

少額資金から始められる

ポジションの短期保有スタイルのメリットの3つ目は、
少額資金から始められて、なおかつ一定の成果を得られやすいという点が挙げられます。

長期保有のスタイルの場合、
あまり高いレバレッジをかけてトレードをすることは
ポジション保有のリスクが高まるためおすすめできません。

一方で、短期保有スタイルの場合は、

というメリットがあるため、
少額資金から高いレバレッジをかけてトレードに臨みやすい特徴があります。

最大限に高いレバレッジをかけて実施するトレードでは、
相場の変動次第では非常に高い利回りを実現できる可能性もあり、
FXの魅力を生かせるスタイルといえます。

短期保有のデメリット

それでは短期保有のデメリットに関しても紹介していきます。

メリットと比較して自分に合ったトレードスタイルは何なのか検討しましょう。

相場の変動が気になる

ポジションの短期保有スタイルのデメリットの1つ目は、
常に相場の変動が気になってしまう傾向に陥ってしまうことが挙げられます。

スキャルピングトレードに代表される短期トレードの場合は、
小さな値動きで売買を完結させて利益を狙うスタイルとなります。

社会人で本業のある方などは相場を見る時間は限られているので、
本業を行なっている最中に相場の変動のことが気になってしまいがちになります。

本業に身が入らなくなることは大きなデメリットといえます。

 一時的な相場変動のリスク

ポジションの短期保有スタイルのデメリットの2つ目は、
一時的な相場変動におけるリスクをはらんでしまう点が挙げられます。

短期投資の場合は、
長期の場合よりもハイレバレッジの設定でトレードをするケースが多くなります。

外国為替相場は時々予想外に大きな相場変動が起こることがあります。

一時的に大きく相場が変動した方向と逆のポジションを一時的に保有していた場合、
思わぬ大きな損失を被り、多額のロスカット損失を計上する危険があります。

売買手数料がかさむ

ポジションの短期保有スタイルのデメリットの2つ目は、
売買手数料がかさんでしまう点が挙げられます。

近年、FX会社における売買には、
その都度の売買手数料がかからないケースが多くなっていますが、
中には手数料が発生する会社もあります。

また、実質的に手数料負担と同義であるスプレッドの負担も、
売買を繰り返す短期スタイルの方が影響が大きくなります。

まとめ

以上、長期保有スタイルと短期保有スタイルのそれぞれのメリットとデメリットについて紹介をしました。

どちらのスタイルが良いのか、
利用するトレーダーの生活環境や資産保有状況、
目指す利益の規模によって変わってくるので、
自分に合ったスタイルを見つけてFXトレードを始めましょう。