FXは大変メリットの多い魅力的な投資ではありますが、
扱い方によっては思わぬ不利益を被ってしまう可能性も十分にあります。
FXに挑戦してみて、
やらなきゃよかったと後悔する方も少なくありません。
この記事では、
後悔する前に持っておくべき心構え、考え方などを紹介します。
FXをやらなきゃよかったと思うケース
FXは、本来投資商品として非常にメリットがあり魅力があります。
- レバレッジを活かした資産効率の良さ
- スワップポイント利用による長期的に安定した資産運用
- 平日24時間トレード可能
- 売りと買いエントリーによるすべての局面における利益確保
など、多くの魅力がある投資商品です。
しかし、扱い方を誤れば、大きな損失を被るリスクも同時に持っていることも事実です。
実際に、FXを初めて大きな損失を計上して
そのまま退場してしまう方も少なくありません。
せっかくの魅力ある投資商品ですが、
やらなきゃよかったと後悔してしまうケースも残念ながら多く見受けられます。
FXトレードで成果を上げるために、
失敗するケースを学んでおくことも大事なことです。
FXを利用して後悔するケースとは、どんな場合があるのか紹介していきます。
損失を被り、ロスカットになる
FXをやって後悔するケースで最も多いのが、
やはり損失を被って投入資金が損なわれてしまうケースです。
FXをするトレーダーにとって最も怖いのがロスカットです。
ロスカットとは?
一定の保証金率を下回り、証拠金がすべて失われてしまうこと
ロスカットは、
保有するポジションによる含み損を含む総資産額と必要証拠金との割合が
一定の率を下回った場合に実行される仕組みです。
保有するポジションがすべて強制的に決済
抱えていた含み損が一気に確定
証拠金が失われてしまう
このため、
ロスカットが実行されると非常に大きな喪失感を感じ、
FXをやって損した、やらなければよかった、と
強い後悔の気持ちを感じてしまう方が非常に多いです。
FXにおけるロスカットは、
それ以上の損失を発生させないトレーダー保護の観点から実行される仕組みではありますが、非常に恐ろしい仕組みとして認知されています。
思ったより儲からないとき
FXを始める方の大半が、
FXを使って儲けたいと考えています。
投資商品の運用なのでそれは当然のことですが、
すぐに成果が出せると思って始める方が多いです。
しかし、FXで大きな利益を獲得するのはそう簡単ではありません。
そもそもFXで扱っている外国為替相場は予想が難しく
投資のプロでも完全に読み切ることは不可能だといわれています。
実際、プロのトレーダーでも損失を出すケースはありますので、
FX初心者が安定して利益を獲得することは非常に難しいです。
FXを始めるときの、FXに対する期待値が高ければ高いほど、
実際にトレードを経験してみてなかなかうまくいかないことが分かった時の失望感は大きくなってしまいます。
これほど難しい投資とは思わなかったと、後悔するケースが多くなっています。
勝率が上がっていかないとき
FXには様々なトレード手法や分析ツールが用意されています。
それらを説明する書籍やネットサイトが非常に充実しています。
FXの実際のトレードに取り掛かる前に、
しっかりと勉強してトレード手法を身に着けてから
実際のトレードに臨む方も少なくありません。
しかし、
机上で学んだ知識がその通り活かせないケースが多いのも外国為替相場の特徴です。
チャートパターンを読み取り、
パターン通りのトレードをしても、
想定通りの相場にならないケースも少なくありません。
せっかくたくさんの知識を持って
トレードに臨んでいるにもかかわらず、
なかなか勝率が上がっていかないと、FXに対して嫌気がさしてしまい、
そのままあきらめてしまう方も少なくありません。
学んだパターンやテクニカル分析がいかに優れていたとしても、
その通りに相場が動かないことを想定していないと、
FXを実行したことを後悔してしまうことになりかねません。
FXで後悔しやすい人の性格
FXを実行した結果、
うまくいかずにFXを始めたこと自体を後悔してしまう方は少なくありません。
FXで後悔しやすい人には一定の共通した性格が見られます。
FXは非常に魅力があり
投資商品としてのメリットがある商品ではありますが、
だれでも簡単に利益を得られるという魔法の商品ではありません。
どんな知識と経験を持ったプロの方でも
損を被るケースがあるほどの難しい投資ツールであることを
納得したうえで取引をすることが肝要です。
FXの難しさを知らず、期待しすぎの状態でトレードに臨むと、
たいてい後悔をしてしまいます。
FXに臨むときには、
トレード手法などに加えてFXに臨むときの心構えなども学んでおくことをおすすめします。
欲張りすぎる人
欲張りすぎてしまう人は、FXには向きません。
確かに、FXでは高いレバレッジを利かせることで一挙に大きな利益を獲得できるチャンスがありますが、
一攫千金を目指すトレードの裏には必ず大きなリスクが伴ってきます。
たくさんの利益を得たいからと、
資金のバランスを考えず
最大限にレバレッジをかけたトレードに臨むも、
相場が予想と反対に動き一気にロスカットになってしまうというケースが多いです。
FXは、一気に大きな利益を狙うトレードもあり得ますが、
まずはコツコツと少しずつ利益を重ねつつ、
損失のリスクをできるだけ抑えながらトレードをすることを覚えるべきです。
まとめて一気に利益を稼ぎたいと
強く思いすぎてしまう欲張りな方には、FXは向きません。
最初から資産が増えていくと期待している人
FXは効率よく儲けられるという話を聞いてFXを始める方は、
最初から資産を増やしていけると期待しているケースが多いです。
最初から簡単に儲けられると思ってFXを始めると、
外国為替を読む難しさにがっかりするケースが多くなります。
外国為替相場を読むためには、
様々な分析手法を駆使しながら相場のパターンを読み取ったり、
経済指標や各国の主要な経済情勢に関するニュースを見て相場が今後どうなるのかを大局的に予想するなどの対応が必要になります。
しっかりと学び情報を仕入れて判断できるような人でないと、
安定した利益をFXで獲得することはできません。
初めから手軽に稼げると思ってFXを始める方の多くが、
FXでの利益獲得の難しさに嫌気がさして、
後悔の気持ちを感じてやめていくケースも少なくありません。
自身の判断を過信している人
FXトレードにおいては、
自身の勘で臨んでもたいていはうまくいきません。
自身の判断を過信してFXに臨む方は、
たいてい失敗して後悔してしまいます。
ずっと相場が下がっているからそろそろ反転して上昇していきそう、
などと何の根拠もなく
何となくの勘でトレードを展開することは非常に危険です。
世界の大口トレーダーは、
このような何となく出されている注文を狙って
相場を自分に有利になるようにコントロールし、利益を獲得していきます。
また、FXを始めた直後は、
「ビギナーズラック」と呼ばれるラッキーなケースが結構起こります。
これを経験すると、自分の判断に自信を持ってしまい、
過信してしまうケースが多くなってしまいます。
ビギナーズラックは偶然の産物で、何度もうまくいくことはまずありません。
自身の判断を過信せず、
相場分析をあらゆるツールを駆使して真面目に行える方が、
FXで継続して利益を獲得していける人です。
FXで後悔する前に気を付けるべきこと
FXで後悔することなく継続してトレードを楽しむためには、
どんな点に気を付けるべきでしょうか。
貴重な投資資金をあっという間に失って後悔してしまう前に、
しっかりと準備をしてトレードに臨みましょう。
ちゃんとした準備をしておけば、
大きく後悔してFXをあきらめてしまう心理状況に陥ることは少なくなります。
- 必ず儲かると考えるのは誤り
- 常にリスクを第一に考える
- 失っても生活に影響しない余剰資金を投入する
- ルールを決めて順守する
- 事前に情報を収集しておく
FXはとても魅力のある投資商品で、
実際に多くの方が利益を安定的に獲得しています。
正しい取り組み方を徹底すれば、
公開することなく利用することができるので、
十分な準備を怠らないようにしましょう。
必ず儲かると考えるのは誤り
まずは、FXに臨む際の心理的な大前提として、
必ず儲かる、簡単に儲けられる、という考え方は誤りであると認識しましょう。
FXで利用している外国為替相場はあらゆる要因が絡み合って変動しているため、
予想することが非常に難しいものです。
どんな優れた分析手法でも、
その通りに相場が動くという保証はありません。
- そもそも外国為替相場は予想が難しい
- 常にリスクがある
このような気持ちで臨めば、
少なくとも損失を被った時に後悔の気持ちを持つことも少なくなります。
そう簡単に儲かる投資商品はありません。
あらゆる相場に臨む
経験を積んでいける
このような人だけが
FXの世界で生き残れるという意識を持ちましょう。
常にリスクを第一に考える
外国為替相場は予想外の動きをする恐れがあるという認識を持てば、
常にリスクを第一に考えられるようになります。
分析手法を用いてこれから相場が上昇すると予想したとしても、
必ず相場が下がった時の対処を想定しておくことが重要です。
FXには様々な便利な手法が用意されており、
指値注文や逆指値注文もその一つです。
相場の上昇を予想して買いエントリーでポジションを持った場合、
それ以上下がったら
予想が外れたと判断できるポイントで逆指値注文を入れておく
=自動的に損切りが実行されるように設定
FXにおけるリスクヘッジ手法として
損切り目的の逆指値注文は非常に重要です。
リスク第一に考える際にはぜひ実行してもらいたい手法の一つです。
失っても生活に影響しない余剰資金を投入する
FXに用いる資金の面も考慮することをおすすめします。
そもそもFXにつぎ込む資金は、
もし損失を被って失ったとしても
生活に支障のない範囲である余剰資金にしておくべきです。
もしその資金を失ったら生活を送ることが難しくなるほどの
資金を投入してしまった場合は、
冷静で落ち着いた判断ができなくなってしまいます。
一気に儲けようと
生活費をFXにつぎ込んでしまう方が時々見受けられますが、
これはギャンブルと同じで
生活費も含めた資金管理ができていない状態で改めるべきです
FXに絶対はなく、
損失を計上してしまうリスクが常にあるという意識を持てば、
失っても生活に影響のない余剰資金にとどめておくのはむしろ当然のことです。
ルールを決めて順守する
FXを行う際には、
まず最初にルールを決めてそのルールを必ず守りましょう。
FXにおけるルールには様々なものが考えられます。
証拠金に対する保有できる
ポジションの上限を決めるような資金面におけるルールもあれば、
エントリーは移動平均線のゴールデンクロスが起こった時に限定するなど
トレードに関するルールも考えられます。
最初に決めたルールを守り
その通りにトレードをした結果を振り返って、
ルールが正しかったのか、検証するということも重要です。
後でルールの検証を行うために、
まずは決めたルールを順守してトレードをすることを心掛けましょう。
事前に情報を収集しておく
FXに臨む前に、
FXに関するあらゆる情報を収集しておくことをおすすめします。
もっとも参考になるのが、FXによる失敗談です。
各種セミナーに参加すると、
FXの魅力やトレード手法、
効率の良い資産運用方法などをわかりやすく教えてもらえますが、
同時にFXの危険性もしっかりと教えてもらえることが多いです。
損失を抑えるためのポイントはどんなところなのか?
しっかりと学ぶことで実践でも
最低限抑えておくべきポイントが明確になります。
損失リスクを限定することで、
FXをあきらめなければならないほどの大きな損失を被ることは
ほぼなくすことができるので、
まずは事前に情報を収集してトレードに臨みましょう。
まとめ
以上、FXをやらなきゃよかったと後悔する前に心がけるべきことを解説してきました。
FXは投資商品として大変魅力あるものなので、
ぜひ事前の準備をしっかりとして継続してFXを楽しめるように活用していきましょう。