【FXの初心者必見！】早めに知りたいテクニカル分析とファンダメンタル分析の違い【基本編】

FXの相場分析手法は、
大きく分けてテクニカル分析とファンダメンタル分析の2つあります。

それぞれメリットとデメリットがある分析手法ですが、
それぞれどんな違いがあるのでしょうか。

この記事では、
テクニカル分析とファンダメンタル分析のそれぞれの特徴を紹介します。

ファンダメンタル分析とは？

まず、ファンダメンタル分析とはどんな分析手法なのか紹介をします。

ファンダメンタル分析に用いる要素は無数にあります。

例えば、

などが該当します。

ファンダメンタル分析を効果的に活用するためには一朝一夕では難しく、
相当な研究が必要になります。

しかし、しっかりと使いこなすことができれば、
相場の動向を大局的な視点から予想することができるようになり、
大きな流れをとらえながらトレードに臨むことができます。

ファンダメンタル分析とは、
通貨の価値変動に与える影響となる要素が複雑に絡み合っている状況を読み解く手法です。

通貨価値に影響を与える要素すべて

ファンダメンタル分析に用いる要素は、まさに無数に考えられます。

通貨価値に影響を与える要素すべてが分析の対象となるといっても過言ではありません。

そのため、

などをしっかりとチェックする必要があります。

発表内容はもちろんのこと、
発表前の事前予想との乖離などにも注目しましょう。

さらに、公開された情報の内容で今後の相場がどのように動いていくのかを
大局的に見る能力が問われます。

要素の多さと、判断する難しさなどから、
主に相場に相対する経験が豊富な上級者におすすめの分析手法とされています。

大きなトレンドを形成

ファンダメンタル分析でチェックする要素の中には、
その後の相場の動きを大きく左右する重要なものも少なくありません。

外国為替相場は一方向に継続して動くということはなく、
上下動を繰り返すものですが、
その中でも大きなトレンドを形成して動くことが多いです。

ファンダメンタル分析でチェックする事項の中には
非常に重要なものも少なくなく、
長期的に見て強いトレンドを形成するケースが結構あります。

長期的なスタンスでトレードをする方にとっては、
ファンダメンタル分析で用いる要素はとても重要といえます。

ファンダメンタル分析における重要な指標

ファンダメンタル分析で見るべき要素は無数にありますが、
その中でも最低限押さえておきたい最も重要なものをいくつか紹介します。

FXを始めたばかりの初心者の方でも
まずは知っておきたい有名で重要な要素となります。
ぜひもれなくチェックしてください。

外国為替相場に影響を与える要素といえば、
やはりアメリカの経済指標です。

その中でも、毎月初旬に発表される米国雇用統計は、
まさに世界中のトレーダーが注目している有名な指標です。

また、GDP成長率や消費者物価指数なども、
予想の数値と実際の発表数値との乖離で今後の経済動向が予想され、
相場の大きなトレンドを形成する要因となるケースが多いです。

特定の通貨を決めてトレードしている方は、
その通貨を扱う国家が発表する政策金利も必ずチェックしておきたい内容です。

個人トレーダーがファンダメンタル分析で成功しづらい理由

個人トレーダーがファンダメンタル分析を活用しても、
成功しづらいといわれることが多いです。

これにはどんな理由があるのでしょうか。

個人トレーダーと機関投資家などとの大きな違いは、
情報入手のタイムリーさにあります。

機関投資家やプロの投資家は、
情報収集の為のソースを数多く持っており、
なおかつその入手のタイミングも非常に早いです。

個人トレーダーがファンダメンタル分析を利用する際には、
ある程度情報の入手タイミングが遅いことを自覚して、
より相場を大局的に見れるような視点が重要になります。

テクニカル分析とは？

一方、テクニカル分析とは
ファンダメンタル分析よりも多くのトレーダーが利用する分析手法です。

テクニカル分析について解説する書籍は非常に多く、
利用者の多さと実用性の高さが非常に高いことが伺えます。

多くのトレーダーが参加するFXトレードにおいて、
多くのトレーダーが同じタイミングでトレードをすることが多いため、
同じようなパターンの相場を描くことが多くなります。

テクニカル分析は、
相場の過去のパターンから同じような形のパターンが生まれた時には同様の相場変動を見せると予想することができると考える手法です。

近年はインターネット環境さえあれば
だれでも様々な分析手法を活用することができて、
非常に有効な手段とされています。

値動きに注目する分析手法

ファンダメンタル分析が
世界の経済状況や要人の発言などをベースに相場をするのに対し、
テクニカル分析では
世間の相場に関わるとされている要素をほとんど必要としません。

あくまで相場に現れた値動きのみに注目して相場の予想をするという内容になります。

テクニカル分析においては、
世間で発表される情報は一時的には相場に影響を与えるものの、
結局のところ相場を形成するのはトレードに参加する投資家の売買注文によるところだと考えられています。

相場予想は、相場自体の値動きからの情報がすべてと考え、
値動きをあらゆる分析手法を用いて予想しようとするスタンスとなります。

分析パターンは多数ある

テクニカル分析と一言で言っても、
様々な分析手法が用意されています。

ほとんどの投資家がチェックしているといわれる移動平均線もその1つです。

テクニカル分析は大きく分けて2つの種類に大別できます。

どちらの方が良いか、優劣をつけることは難しく、
むしろ両方のテクニカル分析を組み合わせて
お互いの欠点を補完するトレーダーも多いです。

さらに、一目均衡表などのように、
トレンドや相場の転換点を探るための情報が
まとめて表現されているような有能な分析ツールも多く提供されています。

個人トレーダーも平等に使用可能

近年はインターネットが普及したことから、
インターネット環境さえあれば
いつでもテクニカル分析による相場変動を予想することができるようになっています。

しかも、大口のトレーダーとの差もほとんどなく、
同じ条件で平等にトレードに臨むことができるというのも魅力的です。

ただ、FX会社ごとにトレードのページの構成には違いがあり、
テクニカル分析の利用可能な種類も異なっていることが多い為、
実際にFXトレードを始めようと考えている方は、

などを考えて、
口座開設をする会社を決めることをおすすめします。

個人投資家でFXによる高い利益を獲得してきた方の多くが、
分析手法としてテクニカル分析を採用しているという事実もあり、
多くの方がトレードの際に利用する手法です。

システムトレードでは主要な分析手法

FXのトレードにおける技術的な方法には、
裁量トレードとシステムトレードの2種類があるといわれています。

システムトレードを利用すると、
投資家は相場を見て注文を出すことは必要でなくなり、
システムが行うトレードの結果を後でチェックさえしておけばいいということになります。

FXトレードに時間を割けない方や、
信頼できるシステムが決まっている場合には、
システムトレードは非常に有効で、実際に多くのトレーダーが活用しています。

システムトレードにおけるシステムの判断基準には、
テクニカル分析が採用されています。

このため、システムトレードにとっては、
テクニカル分析がトレードの根拠となる非常に重要な要素となります。

ファンダメンタル・テクニカル分析の違いとは？

ファンダメンタル分析とテクニカル分析のそれぞれの特徴を紹介しました。

同じ外国為替相場の将来を予想する分析手法であることに変わりはありませんが、
その内容、やり方、用いる要素には大きな違いがあることがわかりました。

ファンダメンタル分析では、
世界の経済情勢など将来的に外国為替相場に影響を与えるであろう要素について分析する方法である一方で、
テクニカル分析ではそのような外的な要因は一切考慮せず、
あくまで値動きの傾向やパターンを読み取る手法であり、
大きな違いがあります。

では、トレードにおいて両者の分析手法を効率よく使用するためには
どのような活用方法が望ましいのでしょうか。

トレーダーによって重視する分析の手法には違いがありますが、
一般的に好ましいとされている活用方法を紹介します。

これからFXを始めようと考えている方は、
自身のトレード手法を確立するためにも参考にしてみてください。

短期トレードならテクニカル・長期トレードならファンダメンタル

一般的に、スキャルピングやデイトレードなど短期のスパンで売買を繰り返す手法の場合は、ファンダメンタルは使用しづらいといわれています。

ファンダメンタル分析では、
将来的に相場が上がるのか下がるのか、
大まかな傾向をつかむには向いていますが、
短期トレードのようにあと1時間で相場がどうなるのか予想をするのは難しくなります。

逆にスイングトレードや
長期的なスパンで大きな利益を狙いに行く長期トレードの場合は、
ファンダメンタル分析により長期的にどちらの方向に相場が動いていくのかをつかむ手法は非常に相性が良いです。

テクニカル分析は、
長期的な予想をする際にも使えないというわけではありませんが、
ファンダメンタル分析の方が理にかなった傾向の掌握をすることにつなげられます。

自身が短期トレードをするのか、
長期トレードを目指すのかによって、
利用する分析手法を変えていきましょう。

2つの分析を両方活用できる？

ファンダメンタル分析とテクニカル分析を
両方ともトレードに生かすことはできないのでしょうか。

例えば、下記のような手法があります。

「木を見て森を見ず」という格言がありますが、

まずファンダメンタル分析を活用して
相場全体の傾向をつかんでおいてから短い時間足でテクニカル分析を用いて、
全体の傾向を踏まえながら短期トレードの臨むといった、
両者の分析を組み合わせた手法も人気があります。

両方の特徴と傾向をつかみ、上手に活用していきましょう。

海外FXなら多くの分析ツールが使える

FX会社は日本国内だけでなく海外の会社も利用することができます。

海外の会社を利用する際には、
テクニカル分析において様々な分析手法を利用することができます。

MT4やMT5を使って、
エントリーに適しているとされるシグナルを表出するシステムを
自ら作り出すことや、

既存のテクニカル分析を活用して
エントリーポイントを見出す分析手法を活用することもできます。

これからFXを開始しようと考えている方は、
国内の会社だけでなく、海外のFX会社も候補に加えてみるのも面白いです。

まとめ

ファンダメンタル分析とテクニカル分析は、
どちらの方が優れているということは決められず、
使う目的やトレードスタイルによって適切に選択することが重要になります。

ぜひ自身に合ったトレードスタイルを確立して、
継続してFXトレードの経験を積みましょう。