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海外FXのデモトレードで初心者が上手くいった時の落とし穴!本番で上手くいかない意外な理由とは?

FX口座を開設する前に、試しでトレードができる『デモトレード』のサービスを提供する会社が多いです。
この記事では、デモトレードでうまくいっても本番で損失を出してしまう方が多いと言われているのはなぜかや、デモトレードと本番との違いを含め解説します。

デモトレードで上手くいっても本番で上手くいかない理由は、以下を読むことで理解できると思いますのでぜひ参考にしてください。

デモトレードとは?

初めてFXでのトレードをする際には、注文を出す方法や損益が発生する仕組み、リスクヘッジの手法などを理解していない状態である場合が多いです。
損失リスクを理解しないまま、なんとなく行なったトレードで大きな損失を計上してしまうというケースも考えらるので実際のトレードをすぐに開始するのはリスキーです。

このため、本番のトレードをする前に十分にFXトレードについて理解を深め、実践経験を積んでおいた方が良いです。

そんな時に大変便利な手法として、『デモトレード』が用意されています。

デモトレードとは?
実際の証拠金を使わずに、
実際のトレードと同様で取引ができる。

通常、FXトレードをする際にはFX会社などで口座開設をして証拠金を投入する必要がありますが、デモトレードでは口座開設をせず試験的にトレードを経験することができます。

デモトレードのサービスは多くのFX会社が提供しているのでぜひ活用しましょう。

FX初心者はまずデモトレードからのスタートが◎

資金は仮想の通貨

デモトレードにおける資金は、仮想の通貨となります。
FXトレードをする際には、通常証拠金として実際の手持ち金を投入する必要がありますが、デモトレードの場合は仮に与えられた資金を証拠金として活用することができます。

仮想通貨とはいえ、通貨金額に応じたレバレッジを活用して売買を行なうことができ、実際に金額が増減をします
証拠金が自分のお金であること以外は、実際のトレードと同じ条件で実施することができます。

手持ち資金を利用せず、仮の通貨でトレードを体験できる◎

実際のマーケットでトレードができる

デモトレードといっても、仮想の相場でトレードをするというわけではなく、現実の相場を利用したトレードを経験することができます
先ほどの通貨の増減に関してもそうでしたが、
練習用のトレード画面及び相場世界ではなく、本番と同様のトレード画面を使って注文を行ない、現実で動いている相場にのっとってトレードができます。

現実の相場なので実際のトレード同じ損益体験できる◎

デモトレードを行なうメリット

FXトレードを本番で実践する前に、デモトレードで大変しておくことは大いにメリットがあります。

現在では多くのFX会社がデモトレードのサービスを提供してくれているので、
本番を経験する前に様々なFX会社で繰り返しデモトレードにより相場を経験しておくことはとても良いことです。
FXトレードは、レバレッジを活用して大きな利回りを得る可能性がある人気の投資商品ではありますが、同時に大きなリスクもはらんでいます。

特に初心者の方には、本番で大きな損失を計上してしまう前に、リスクの大きさを理解しておくことをおすすめします。

デモトレードのメリット
  • FXトレードの手法が体験できる
  • 口座開設前にFX会社のサービスを体感できる
  • 損失が発生することがない
  • 誰でも利用できてお手軽
  • FXトレードへの自信をつけることができる

以下、デモトレードを利用するメリットの詳細を解説します。

FXトレードの手法が体験できる

デモトレードを利用してFXトレードを経験することで、FXトレードで実際に利用できる手法を体験することができます。

FXでは、様々な注文方法が用意されていて、それらをうまく利用することで、リスクを軽減したり、常に相場をウォッチしていなくても自動で約定及び決済を実行することができたりする、便利な取引手法が数多く活用できます。

FXの代表的な注文方法は以下のものが挙げられます。

成行注文・指値注文・ストップ注文
IFD・IFO・OCO注文

それでは、それぞれについて詳しく解説してきます。

成行注文・指値注文・ストップ注文

注文を出す時点での相場で売買を行なう『成行注文』が最も一般的ですが、
現在の相場よりもより有利なレートに達した時に自動で約定が行われる『指値注文』もあります。
逆に現状よりも悪いレートで約定を指定することができる『ストップ注文』が利用できます。

ストップ注文とは?
保有するポジションに対して、
発生する損失を限定できる損切り手法

保有するポジションを決済する際の注文においても同様に、成行注文・指値注文・ストップ注文が利用できます。
特に初心者においてはストップ注文は必須ともいえ、いわゆる損切りを行なう際に利用される重要な決済注文です。

損切り注文を機械的に行なえるストップ注文は初心者に◎

 

IFD・IFO・OCO注文

さらに、上記注文を組み合わせて自動約定・自動決済を設定することができるIFO・IFD・OCO注文などが用意されていて、相場に張り付いていなくても自動でトレードを開始・完結することができる便利な手法です。

IFD注文とは?
新規の注文と、それに対する決済注文を同時に出すことができる手法

IFO注文とは?
保有しているポジションに対する決済注文の手法
複数の指値注文を同時に出すことができる

これら注文方法を、本番の前に体験して会得しておくことができるという点で、デモトレードには大きなメリットがあります。

様々な注文方法を本番の前に体験して会得できる◎

これらの注文方法に関して詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事も参照くださいね。

口座開設前にFX会社のサービスを体感できる

デモトレードを利用することで、FX会社で口座を開設する前に、それぞれのFX会社が提供するサービスを体感することができるのも大きなメリットです。

FX会社はたくさんあり、国内だけでなく海外のFX会社も含めると相当な数に上ります。
実際にFXトレードを行なう際に利用するトレード画面は、FX会社ごとに特徴があり、好みが分かれるところです。
口座開設前に、トレード画面のイメージを画像などで見ることはできますが、実際に操作をしてみないとわからない感覚的な部分も大いにあり得ます

また、FX会社によって力を入れている部分は異なります。

例えば、あるFX会社ではとにかく主要通貨に関する情報をメインに扱い、情報量も膨大に用意されている一方で、別のFX会社ではマイナーな通貨に関する情報を提供することに力を入れていることがあります。

メインでトレードをしたいマイナーな通貨があるなら、その通貨に関する情報を集めやすいFX会社で口座開設をすることで有利なトレードを進めていくことができます。

口座開設をしてから後悔をしないように、あらかじめデモトレードを利用して会社ごとのサービスを体験してみましょう。

デモトレードを利用して各FX会社ごとのサービスを体感できる◎

損失が発生することがない

デモトレードでは、前述のように自分の手持ち資金を投入する必要がなく、仮想通貨によるトレードを行なうことができます。
すなわち、自分の資金が減少することはなく、損失が発生して損をすることがありません。これは、FXトレードになれるうえで非常に有利なことです。
トレードの初心者の場合は、損失を発生させることを恐れて、定石とは異なるトレードをしてしまう傾向があります。

しかし、デモトレードで損失が発生しない状況なら、正しいトレードを実践することができます。例えば、初心者が必ずと言っていいほど差し掛かる壁である損切り決済においても、デモトレードならためらいなく実施することが可能です。

繰り返しデモトレードを実施することで、正しいタイミングの損切りを身に着けることができます

FXにつきものである損失発生リスクがないという点で、デモトレードは非常にメリットがあります。

デモトレードでは実際の損失が発生しないので、恐れずトレードを重ねましょう◎

誰でも利用できてお手軽

デモトレードは、だれでも利用することができます
一定の資金が必要になるわけでもなく、身分証明書などが必要になることもありません。
FX会社によっては、メールアドレスなどが必要になることもありますが、基本的にはだれでも簡単に利用開始をすることができるサービスです。

実際に本番のトレードを実施しているトレーダーの中には、別のFX会社でデモトレード用の環境を用意して、本番トレードを行なう傍ら、情報収集の目的でデモトレードを継続しているという方も少なくありません。

実際に本番のトレードを行なったりFX会社のサービスを利用するためには、一定の手続きが必要になる面倒な口座開設をする必要が生じますが、
デモトレードならお手軽にFX会社のサービスを利用することができるため、便利に利用している方も多いです。

デモトレードは誰でもお手軽に開始可能◎

FXトレードへの自信をつけることができる

デモトレードを繰り返し利用することで、FXトレードに対する苦手意識がなくなり、トレードに対する自信につなげることができます。
半信半疑で何となくトレードをしているうちは、安定した実績を上げることはできません。
デモトレードを行なう中で、自分の中での勝ちパターンを見つけたり、エントリーのタイミングを見出すことができてから本番に臨むことほど心強いことはありません

しっかりとデモトレードで経験を積んで、本番に自信を持って臨むようにしましょう。

本番とデモトレードとの違い

デモトレードを利用するメリットを紹介してきましたが、以上のようなメリットを活用したうえで本番に臨んでも、失敗してしまう方も少なくありません。

本番のトレードとデモトレードでは、大きな違いがあります
デモトレードで身に付けた知識と経験を最大限に生かすためには、本番とデモトレードの間にある違いをしっかりと理解しておかないといけません。

本番とデモのトレードの違い
  1. メンタルの問題
  2. 感情に左右される

以下、詳細を解説します。

メンタル面の問題

本番とデモトレードとの間にある大きな違いとしては、トレードに臨む際のメンタルの問題があげられます。
デモトレードで正しい損切りタイミングやエントリーポイントを見極める能力を身に付けられたとしても、それをそのまま本番で実践することができないことがあります。
それは、自分の手持ち資金がかかっているために起こることが多いです。

デモトレードでは仮想通貨を利用していたために損失が発生することはありませんでしたが、現実の本番トレードでは、自分の投入した資金が発生した損益により増減します。

数値として自分のお金が増えたり減ったりすることは、経験してみないとわからない大きなストレスとなります。

数値として資金が増減するのは、経験してみないとわからない大きなストレス

感情に左右される

自分の資金が増減する現実を目の当たりにして、トレードが感情に左右されてしまうと、せっかく身に付けたトレード手法がきちんと生かされなくなります。

【感情に左右されてトレードに失敗する例】

①損切りできない
デモトレードの際にはためらいなく損切りできていたタイミングでも、
本番だと損失発生を恐れ、
損切りを先延ばしにしてしまい損失が拡大する

②利確決済がすぐにできない
想定した利益が発生するレートに達した場合でも、
もっと儲けることができそうな気がして決済をせずそのままポジションを保有し、結局逆の方向に相場が動き、利益が減少してしまう

本番トレードでは、冷静な判断ができず感情に流され失敗しがち

デモトレードで経験を積んでも、実際のトレードとなるとやはりメンタルや感情面が動きうまくいかないことが多々あります。
それではこのように本番トレードで失敗しないためには、心得が必要だと言えます。

本番のトレードで失敗しないための心得

デモトレードで培った技術を本番のトレードで最大限に生かすためには、本番のトレードに臨む際に持っておくべき心得があります。
せっかく身に付けたデモトレードによるノウハウを生かすためには、自分の中でしっかりとしたルール付けをして順守することが必要になってきます。

本番トレードで失敗しないための心得
  • 資金管理とルールの順守
  • 冷静に判断する
  • 負けが続いた場合、再度デモトレードを利用するのも◎

資金管理とルールの順守

本番のトレードに臨む際には、必ず資金管理のことを考える必要があります。
デモトレードの際には、仮想通貨を活用してトレードができたので、考える必要がなかった要素になります。

例えば、投入した証拠金に対する保有するポジションの割合である証拠金率がトレード画面で常に確認することができますが、一定の証拠金率を下回らないように常に気を付け、下回る際にはいったんトレードをストップするといったルールを決めることが資金管理の一例です。

想定外の損失を発生させないために、資金面からトレードの制限を掛けることはとても重要です。

冷静に判断する

本番のトレードを行なう際には、常に冷静に判断することが重要です。
自分の資金が減少するリスクがあるために、冷静に判断できなくなる方はとても多いですが、FXトレードに成功するためには常に冷静であるべきです。

例えば、想定した相場の動きにならなかった場合は、速やかに損切りをして損失を限定することはとても重要です。
「待っていればいずれ相場が好転してくるだろう」といった感情的な判断でトレードを行なうのは非常に危険です。

ストップ注文を活用しよう

とはいえ、やはり損失を確定させることは抵抗感があり辛いものであることは間違いありません。
損失を確定する決済注文を入れることは何度行なってもつらいものです。
そんな場合におすすめなのが、「ストップ注文」です

あらかじめ指定した相場に達した時に自動的に決済が行なわれる注文手法ですが、これを活用することにより自分で操作して損失を確定する操作を行なう必要がなくなります

機械的に損切りが行われれば、比較的スムーズに損切りを実践することができるようになります。

負けが続いた場合、再度デモトレードを利用するのも◎

本番のトレードを進める中で、これまでうまくいっていた手法を繰り返しているものの、負けが続いてうまくいかなくなってきたと感じるようになった場合は、一度デモトレードを行なってみることもおすすめです。
外国為替相場は、常に一定のパターンで動くとは限らず、パターンが大きく変わることも少なからずあります。

一度自分のトレード手法を見直し、時世に合ったトレードのタイミングなどを見出すため、デモトレードを活用して様々な実験をすることはとても意義があります

まとめ

ここまでデモトレードで上手くいっても本番では上手くいかない理由と対策について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事のポイント
  • 初心者はデモトレードからはじめよう
  • 本番トレードでは精神面から失敗につながりやすい
  • 損切りや利確の適切なタイミングを学ぶべし
  • 資金管理やストップ注文などルール遵守が成功への近道
  • 本番で損失が続く場合、デモトレードに戻るのも◎

FXトレードを開始する方の中には、デモトレードは意味がなく、本番で体験することがすべてだと主張する方もいます。
考え方は人ぞれぞれですが、デモトレード自体に意味がないことはなく、
活用次第でFXトレードに必要となる経験と知識、技術を身に付けることができると考える方が一般的です。

デモトレードを効率よく利用して、本番のトレードに生かしていきましょう。