【今さら聞けない】ビットコインとFXの違いって何？それぞれの特徴やメリットを紹介

近年、ビットコインは投資の対象として急激に知名度を上げてきました。

一般の方にも知られてきたビットコインですが、
「FX取引と何が違うのか」が分からずどちらを選べばいいか迷っている方も少なくないでしょう。

ビットコインとFXの違いとしては何があるでしょうか。
この記事では、ビットコインのFXのそれぞれの特徴やメリットを紹介していきます。

ビットコインとFXの違いについて

ビットコインとFXは、取引対象となる存在以外にも以下のような様々な違いがあります。

実在通貨と仮想通貨

FXは略さず表記するとForeign Exchangeであり、
日本語に訳すと外国為替証拠金取引です。
世界で使われている「実在する法定通貨」を対象に取引する投資となっています。

一方で、ビットコインは仮想通貨と呼ばれる通貨の一種です。
仮想通貨はネットを媒体にして利用できる電子的な通貨であり、
現実で利用している通貨と違い実物が存在しません。

勘違いしがちですが、ビットコイン以外にも仮想通貨は存在しています。

ビットコインは最初に誕生した仮想通貨であり、
現在では多くある仮想通貨の一種に過ぎません。

仮想通貨は現在様々な種類が存在し、その数は何と数千にも及ぶ種類もあります。
FXで取引する外国為替（実物として存在する通貨）に比べ遥かに種類が多いです。

数千ともなれば全て把握するのは困難ですが、
現時点でビットコイン以外に知名度のある種類としては以下が挙げられます。

実物の通貨と違い国が作成する存在ではないため、
現在も新しい種類の仮想通貨は誕生しており、今後も種類は増えていくことでしょう。

種類が変われば仮想通貨の持つ特徴も変わるため、
取引を考える方はビットコインだけでなく、他の種類も考えてみるといいです。

ビットコインの方がより少額で始められる

FXは取引に利用する業者により単位は変わり、
少ない枚数を取引する場合は金額も少なくて済みます。

しかし、本格的に取引をするとなれば1万通貨以上による取引が必須となり、
FXは最低でも数万程度は用意する必要があります。

一方でビットコインは多く所有する場合はその分資金も必要となりますが、
最低でも数百円程度が必要となるため、
ビットコインは所有するだけなら、最低数百円程度から始めることが可能です。

ビットコインは相場が安定しない

FXで取引する外国為替は種類により取引される量に違いがあり、
基本的にメジャーなほど取引されやすく、マイナーとされる通貨程取引される量が多くありません。

取引される量の多さは相場の流れに反比例してメジャーなほど流れが緩くなり、
マイナー通貨では少しの取引で多く動くばかりか、
時には取引が成立しないというケースも出てきます。

しかし、ビットコインと仮想通貨に比べればFXで取引する相場は全体的に流れがゆるやかです。

流れを比較すると、
ビットコインの方が遥かに安定せずに大きな動きが起こりやすい世界です。

ビットコインの方が安定せず流れが大きくなる理由としては
歴史の浅さにあります。
知名度こそ上がっていますが、誕生してからまだ数年程度なので、FXに比べ取引している人間は遥かに少ない状態です。

少しの取引で大きく動くのはFXと変わらないため、
ビットコインを始めとした仮想通貨は相場が大きく乱れ、動きやすい状態になっています。

仮想通貨が当たり前のように取引される社会となれば、
相場の動きも改善される可能性はありますが、
現時点では歴史と日の浅さゆえに相場は安定していません。

ビットコインは土日祝日問わず取引できる

FXで取引する外国為替市場は、
いつでも取引できるわけではなく、市場がクローズする（閉まっている）週末の土日は取引できません。

祝日の時は日本と違い海外では違うので取引は可能ですが、
クリスマスを始めとした世界で決められている特別な祝日の時は、市場の方も時間短縮といった処置が取られ普段通りの取引ができなくなります。
取引できない時でも相場は世界の情報により影響を受けるため、
市場が再び空いた時には閉まった時のレートから移動していることは多々あります。

そのため、
もしポジションを保有している時には致命傷になるケースも珍しくないでしょう。

一方ビットコインは仮想通貨であり、世界で使われている通貨でありません。
そのため、市場が土日・祝日には市場を閉めるという概念が存在せず、
FXで取引できない日にちと時間帯でも取引が可能です。

しかし、ビットコインはいつでも絶対に取引できるというわけではありません。

ビットコインの取引も取引場を提供する業者を利用するため、
業者側でメンテナンスといった取引できない状態にしている場合は取引不可となる点に気をつけましょう。

FXではレバレッジとスワップポイントで稼げる

FXでは『レバレッジ』というシステムがあり、
現在の資金に倍率をかけて実物の金額以上に見立てて取引できるものです。

レバレッジの存在により、FXでは資金以上の取引が可能となっており、
多くの金額を取り扱うことで多額の利益を得られるチャンスが存在しています。
一方で、損失も比例して大きくなるため、リスクも増えるシステムとなっています。

リスクが増えるという観点もあり、無茶な取引をしたトレーダーが増加したため、現在国内の業者では規制により個人による取引ではレバレッジに上限が設けられており、現在は25倍までしか利用できません。

もう一つFXにあるシステムとしては『スワップポイント』というものがあります。
これはポジションを保有していると日を跨いだ時、通貨ペアごとに存在している金利の差分金銭がもらえる仕組みとなっています。

しかしスワップポイントは通貨ペアごと、買いと売りにより設定されている金額に違いがあり、ポジションによってはマイナスで支払わなければいけないケースも出るのに気をつけなければいけません。

スワップポイントは通貨ペアという概念が存在しているFXだからこそ採用できるシステムであり、ビットコインを始めとした仮想通貨には存在しないものです。

しかし仮想通貨も中には、
配当という形で株式投資のように所有していると決まった金額がもらえるシステムがあります。

ビットコインには報酬がもらえるマイニングというシステムがある

ビットコインを始めとした仮想通貨における大きな特徴として存在するのが、
『マイニング』と呼ばれる、取引情報の承認作業を行うことで金銭がもらえるシステムです。

仮想通貨は現実に存在しないため、
単にデータとして存在するだけでは、
不正に金額を増減できると通貨としての価値がありません。

そんな仮想通貨を価値のある存在に仕立て上げているのが、
『ブロックチェーン』による技術です。
ブロックチェーンは取引データをブロックごとに分別して管理し、
情報が改ざんされて不正に利用されるの阻止しています。

ブロックには取引した人間、量や時間帯といった取引情報が保管されており、
承認し新しいブロックを作成するのがマイニングと呼ばれる作業です。

仮想通貨は国で管理されていないためマイニングも特別な地位にある人間が行うものではなく、取引できる人間であれば誰でも可能になっています。
現に名称も付いておりマイニングを行う方を業界の中ではマイナーと呼んでいる世界です。

マイニングは行えば報酬がもらえる関係上、
仮想通貨を取り扱う人間にとっては不正をするより
作業した方が利益のある仕組みになっています。

マイニングは不正をさせる意味をなくさせ、作業させる意味を見出せていると、間接的に不正を防いでいる仕組みです。
しかしマイニングの作業は誰でも簡単にできるものではなく、行うには人間では取り扱いが不可能な膨大な量の計算を行わなければいけません。

行う側は処理できる高性能な機器を用意しなければいかず、
ビットコインも姿を現してある程度時間が経ちマイニングも多く行われてきました。

その結果、現在はマイニングの競争も激しくなり、
継続して行っている方は他の人間に負けない、相応の高性能な機器を用意しています。

生半可な機器では負けてしまうため、残念ながらこれからの参入は不可能と考えていいでしょう。
何よりマイニングは作業された時期により支払われる報酬にも違いがあり、
基本的には後になればなる程少なくなります。
ビットコインも多くマイニングされた関係上、報酬もそこまで「おいしい」ものではなくなっており、競争ではなく報酬面でも期待できません。

もしマイニングを行いたいと考える場合、
ビットコインではなく他の手を付けられていない種類の仮想通貨が狙い目です。

発展途上なため信頼性には疑問の残るビットコイン

FXも昔は法規制がされておらずレバレッジによる自由があった一方、
取引する環境を提供する業者で、法に触れる問題が起きたケースもあります。

過去に様々な問題があった都合もあり、
FXの世界は現在、法が整備され問題のある悪徳な業者が一掃され安全に取引できる環境となりました。

一方でビットコインはまだ歴史が浅い関係もあってか、
FXに比べ法整備が追いついておらず、取引環境においても問題が出ています。

FXではもし取引に利用していた業者が倒産してしまった場合、
信託保全という保証がされており、
口座に入金しておいた資金は手元に戻ってくるため問題ありません。

しかしビットコインの方は法整備がされていない関係もあり、
取引場を提供している業者全員が信託保全している保証はないです。

保証が存在しない場合、もし業者がなくなったとしても資金が戻ってくる保証はなく、
大金を入れておいた場合は大損害を被ってしまいます。

今後の法整備次第で改善される可能性はありますが、
現時点でビットコインに手を出そうと考える方は、法整備がされていない故のリスクを踏まえて行いましょう。

FXで取引をするポイント

相場の流れや法整備と様々な面を見るとビットコインに比べFXは安定しています。しかし、何も考えず取引すると大きなリスクを背負うのは変わらないため、リスクの存在を理解し取引を心がけましょう。

相場が動く仕組みを理解する

相場に絶対はありませんが、仮想通貨に比べ外国為替は普段社会で使われる通貨もあってか流れにはある程度の法則が存在します。

取引で利益を得たい、損失を抑えたいと考える場合は、
相場の動く仕組みを理解しましょう。

相場で取引をしているトレーダー側も無為にしているのではなく、
相場の状態を踏まえ流れを予想し取引しているのが基本です。

例えば相場が一方に流れている場合、
流れている方に進むと多くのトレーダーが予想するため流れの方に動きやすくなります。
逆に流れが定まらない場合、
トレーダー側も乗らない方が多くなるため、決まった範囲を動くケースが多いです。

相場の状態に応じ適切な取引が変わります。

相場が分からず間違った取引を行うと高確率で負けるため、
まずは相場がトレンドかレンジか、見極められるようになるところから始めましょう。

他にも社会で使われる通貨を取り扱っている以上、
世界で流れる情報の影響も受け、良い情報であればレートが上がり、悪ければ下落します。情報の質によっては普段では考えられない大きな動きを見せるケースも珍しくありません。

把握していないと急な流れにやられてしまうため、
相場に影響を与えると考えられる情報は集めておきましょう。

リスクを小さくする取引を心がける

初心者が特にやってしまいがちな失敗として、利益ばかり追求しリスクの高い取引をしてしまうパターンがあります。

資金がなくなってしまえば市場から撤退せざるを得ないため、
FXは利益を多くするよりまず如何に生き残るかを考えるのが重要です。

そのためには如何に負けを防ぎ、負ける際の損失も少なくできるか、
というリスク管理を行わなければいけません。

リスク管理の基本が自分の予想とは反対に動いた時、
損失が少ない時に決済しマイナスを小さくする損切りがあります。

損切りは相場の流れ、本人のトレードスタイルにより適切なポイントが変わるため、相場の流れを分析し自分のトレードスタイルと相談して試行錯誤しましょう。

リスクを少なくする取引としては、無闇やたらに取引しない行為も必要です。
相場の流れが分からない時は、下手にポジションを持たない、レバレッジの倍率を高くしないといった点を心がけてください。

スワップポイントで稼ぐ方法もある

FXにはポジションを保有しスワップポイントをもらえるシステムがあるため、
差額の利益ではなくスワップポイントを狙って取引する手法もあります。

狙う場合は保有するポジション選びがポイントとなり、
マイナーな通貨を含んだ通貨ペアは、
基本的に金利差の関係でスワップポイントも高いです。

しかし、マイナーな通貨は相場の流れが安定していないリスクもあるため、
放置してしまうとスワップ以上の損失を被る危険性があります。

流れを予想するのに自信がない場合、
メジャーである程度の金額がもらえる通貨ペアを選んだ方がいいでしょう。

また相場の流れによりスワップポイントの金額も変わり、
中にはプラスがマイナスに転じるケースもあります。

気づかないと支払い続ける羽目になってしまうため、
放置するだけでなく定期的に確認をした方がいいでしょう。

ビットコイン、仮想通貨で取引をするポイント

まだ歴史の浅い通貨であるためか、これからの展開により変化する可能性は幾つも存在します。ビットコインに限らず仮想通貨で取引を考える場合、変化で取引に影響が出る可能性も理解しておきましょう。

リスクの大きさと多さを理解しておく

FXに比べビットコインは相場の流れが非常に大きいため、
上手く流れに乗れれば多額の利益を得られる一方、間違えれば大きな損失を背負う結果となります。

何より外国為替と比べ相場の流れを予想する材料も多くないため、
仮想通貨の取引はFXに比べ、ギャンブル性の高い取引となるのは避けられません。

相場の流れがあまりにも違うためか、FXの取引による経験がある方でも、
翻弄される可能性は高いです。仮想通貨もFXと同じように架空の資金で取引を体験できる、デモ口座を提供している業者も存在します。

自分の資金でやるより架空の資金で
仮想通貨における相場の流れを理解したおいた方が安全でしょう。

単純な取引リスク以外にも、
仮想通貨ならではのリスクとしては法整備がされていない上での不安定さもあり、
今後の法整備次第では取引環境が大きく変わる可能性があります。

変化次第では、今まで通用していた取引が使えなくなる可能性も考えられるため、
仮想通貨に対する法関係の情報は常に閲覧しておきましょう。

他には業者の問題もあり信託保全の保証云々だけでなく、
資金や情報が流出してしまうという可能性もあります。

実際に過去仮想通貨の取引場を提供している業者の中で、
ある有名な業者による流出事件が起こった事例が存在し、ニュースで見た方もいるでしょう。

有名どころでも問題が起きニュースになる可能性があるため、
本当に信頼できるか口コミ等の利用者による情報も集め、業者選びを判断しましょう。

FXのように取引できるところもある

仮想通貨の中にはFXのようにレバレッジを利用し取引できる環境を提供しているところがあり、最近では提供しているところも珍しくなくなってきました。

あくまでFXのようにレバレッジで取引できるという関係上、
取引対象が仮想通貨なのは変わらないため、
外国為替の市場が閉まる土日にも取引が可能です。

レバレッジも倍率をかけて大きな利益を出せるチャンスと共にリスクも跳ね上がるため、
よく理解して手を出さないと痛い目を見てしまいます。

取引時間を決めて取引をする

仮想通貨はいつでもという程ではありませんが土日でも取引できる関係上、FXに比べ取引に利用できる時間が多いです。

そのため普段時間が取れない方も空いた時間に取引できる一方、
長く取引に参加できるため自分で時間を決めておかなければ、
疲労するまで続ける羽目になってしまいます。

疲れて判断が鈍くなり、取引に問題が出るのはFXと変わらないため、
自分で取引する時間帯を決めて取引しましょう。

情報を集め相場の流れを予想する

外国為替に比べ相場の流れを予想できる情報は少ないですが、
だからと情報なしで取引に挑むのは無謀なため、
少ないながらも参考になる情報は集めましょう。

仮想通貨はネット上で存在する電子的な通貨なためか、

というような特徴が見られます。

期待か失望かで結果が変わるのは外国為替と変わらないため、
アップデートの内容が仮想通貨で取引する人間に沿うものか他の情報と踏まえて判断しましょう。

他に仮想通貨では半減期と呼ばれるマイニングで得られる報酬が半分になる時期があり、
作業でもらえる報酬が減るため、
仮想通貨を購入する人間が増えレートが上がりやすいです。

半減期は仮想通貨が取引された金額、
ようするにブロックの生成された割合により変わるため明確な時期は決まっていません。

ビットコインの場合は4年ごとに来ているデータがあるものの取り扱いが増えてきたこともあり、本当に次4年かの保証はないです。

取引する方は提供している側の情報を確認しましょう。

まとめ

ここまでビットコインとFXの違いについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

ビットコインとFXには、「相場環境」「利益を上げる仕組み」「取引時間帯」などの違いがあります。双方の特徴を踏まえたうえで、自分の生活スタイルや資産運用の方法と相性の良いほうを選択しましょう。

なお、投資リスクでみるとFXのほうが安全性が高く、投資対象となる通貨ペアの種類も厳選されているため、初心者でも始めやすいといえます。

デモトレードや少額投資からお試しで始めることもできるので、ぜひこの機会にFXの口座開設をご検討ください。