FXスタートガイド

FXの値動きは時間帯で変わる!初心者が取引しやすいタイミングは?

FXは、平日であれば基本的に24時間いつでも取引することができる金融商品です。

しかし24時間いつでも取引することができるといっても、
時間帯によって為替の値動きに特徴があることを皆さんご存知でしょうか?

FXで勝つためには様々なことを覚えなければなりません。
時間帯による値動きの特徴もFXで勝つための大切な要素です。

そこで今回は、時間帯による特徴についてわかりやすく説明します。

なぜFXは24時間取引ができるのか?

FXは24時間取引可能な金融商品ですが、
24時間いつでも取引することができる金融商品は少ないです。

投資というと、多くの方は株(株式取引)を思い浮かべると思いますが、

日本の株式取引の場合:
平日9時〜11時半、12時半〜15時まで

しか取引することはできません。

もちろん、先物取引や時間外取引などで
この時間帯以外に取引することも可能ではありますが、
基本的には、平日9時から11時半・12時半から15時が取引時間帯です。

専業で投資をしてる方にとっては問題ないかもしれませんが、
仕事をしている方にとっては取引しづらい時間帯といえるでしょう。

今はスマホで簡単に株式取引をすることができますが、
やはり仕事中、株式取引をすることにためらう方も多いと思います。

その点、FXは平日であれば24時間いつでも取引することができるので、
どんな時間に仕事をしている方にとっても取引しやすい金融商品
であるといえます。

FX取引は24時間可能◎

しかし、なんで株式は24時間取引することができないのに
FXは24時間市場が開いているのか、不思議に思う方もいるでしょう。

為替市場は、世界のどこかしらの市場は常に開いている

なぜFXは24時間取引することができるかというと、
世界のどこかしらの市場は常に開いているからです。

当たり前のことですが、
為替取引を行っているのは日本だけではありません。

金融の本場であるヨーロッパやアメリカでももちろん為替取引が行われていますし、
オーストラリアなどでも為替取引が行われています。

世界中で取引が行われているので、
時差の関係で平日は24時間、必ずどこかしらの市場が開いているということになります

よって、FXは平日であれば24時間常に取引することができるのです。

そもそもFXの取引時間は!?

FXは平日であれば24時間いつでも取引できると説明してきましたが、
「平日って土曜日も入るの?月曜日の何時から取引できるの?」
このような疑問を持つ方も多いでしょう。

結論からいうと、土曜日は平日に含まれません

しかし、
ニューヨーク市場がクローズする時間は、
日本時間でいうと土曜日の早朝になります。

よって、

日本人のトレーダーは土曜日の早朝までFX取引可能

となります。

また、
月曜日の何時から取引できるの?という質問ですが、
これはFX会社によって異なります。

取引することができる時間が早いFX会社の中には、
月曜の早朝3時から取引することができるFX会社もありますが、
一般的なFX会社の場合、月曜の朝7時から取引することができます。

つまり、月曜日の朝7時から土曜日の朝6時までFX取引できるのが一般的です。

代表的な為替市場は4つ!

世界中に為替市場はありますが、代表的な為替市場は4つです。

代表的な為替市場
  1. オセアニア市場(日本時間:6時〜8時)
  2. 東京市場(日本時間:8時〜15時)
  3. ロンドン市場(日本時間:15時〜21時)
  4. ニューヨーク市場(日本時間:21時〜6時)

為替市場によって値動きの特徴がありますので
それぞれの市場についてわかりやすく1つずつ特徴について説明します。

オセアニア市場(日本時間:6時〜8時)

オセアニア市場とは、ニュージーランドのウェリントン市場やオーストラリアのシドニー市場のことを指します。

オセアニア市場は、市場参加者が非常に少ないため、あまり値動きがない時間帯と一般的にはいわれている時間帯です。

しかし、市場参加者が少ない分、

スプレッドが広がりやすい
時として、大きく為替が動く

こともあります。

記憶に新しい2018年1月3日に起きたフラッシュクラッシュも、このオセアニア市場の時間帯でした。

また土日は為替市場が動いていないので、
月曜の窓開けの時間帯がこのオセアニア市場になります。

土日に予期せぬことが起きると、大きく為替が変動することもあります。
そのため、取引するには要注意な時間帯といえるでしょう。

東京市場(日本時間:8時〜15時)

東京市場やシンガポール市場などアジアの市場が開く時間帯になります。

東京市場の注目点は3つです。

  • 仲値が決まる9時55分
  • 中国の経済指標やオセアニアの経済指標
  • ゴトウビ

東京市場のそれぞれの注目点についてわかりやすく説明します。

仲値が決まる9時55分

 

仲値とは?
金融機関や個人が為替取引をするための基準のレート

通常、三菱UFJ銀行が決めるレートが使われます。
仲値が決まる9時55分前後は為替相場が動きやすいです。

一般的に、円安になったときの方が金融機関にとって有利なので
9時55分前後は円安になりやすい傾向があります。

中国の経済指標やオセアニアの経済指標

東京市場の時間帯は、中国の経済指標やオセアニアの経済指標が発表されます。
中国のPMIやオーストラリアの雇用統計など為替相場に大きな影響を与える経済指標が目白押しです。
経済執行が発表される前後の時間帯は、為替相場が動きやすい傾向にあります。

ゴトウビ

 

ゴトウビ とは?
5や10がつく日
(日本企業の決算日であることが多い)

ゴトウビは、日本企業の決算日であることが多く、
海外への支払いのためにドルが多く買われる傾向にあります。

つまり、ゴトウビは円安ドル高になりやすい日にちといえるでしょう。

ロンドン市場(日本時間:15時〜21時)

世界で最も取引が多い時間帯がこのロンドン市場です。

皆さん、ニューヨーク市場の方が、
取引量が多いと思われているかもしれませんが、
実はこのロンドン市場が最も取引が活発になる時間帯になります。

このロンドン市場には、主に3つの特徴があります。

ロンドン市場の特徴

  • 値動きが激しい
  • ロンドンフィキシング
  • ロンドンフィックス

ロンドン市場のそれぞれの特徴についてわかりやすく説明します。

値動きが激しい

ロンドン市場は、冒頭にも説明しましたが最も取引量が多い時間帯になります。
特にロンドン市場の終盤は、ニューヨーク市場と時間が被るため、
より取引量は多くなります。

取引する参加者が多くなることで、当然ですが値動きは激しいです。
値動きが激しいので、それだけ益を出しやすい時間帯ともいえるでしょう。

ロンドンフィキシング

ロンドンフィキシングとは、金の値決めのことをいいます。

ロンドンフィキシングとは?
金の値決めのこと。
決定される金価格は全世界の基準となる。

ロンドンフィキシングで決定される金の価格は、全世界の金の価格の基準です。 

金は世界共通の価値のある資産になります
金の現物を持って行ってお金やモノに変えてくれない地域はないでしょう。

世界共通に価値のある金は為替相場にも大きく影響します。
一般的に、金の価格は対円の為替相場とは逆相関に動く傾向があります。

ロンドンフィックス

ロンドンフィックスとは、ロンドン市場で決められる仲値のことをいいます。

ロンドンフィックスとは?
ロンドン市場で決められる仲値のこと

仲値は東京市場やニューヨーク時間にもありますが、
いずれも発表時間の前後は為替が大きく動く傾向があります。
なぜなら銀行などの実需として外貨が必要な実需筋が大きく動くからです。

ロンドンフィックスは、日本時間にすると24時もしくは25時になります。

ロンドンフィックス = 日本時間:24時or25時

ロンドンフィックスをきっかけに、相場が大きく動意付くこともありますのでしっかりチェックするようにしましょう。

ニューヨーク市場(日本時間:21時〜6時)

ニューヨーク市場も、ロンドン市場について取引が活発な時間になります。
世界中から多くのトレーダーが、市場に参加してくるので、当然値動きは荒くなる傾向です。

ニューヨーク市場の主な特徴は、3つです。

ニューヨーク市場の特徴
  • 経済指標の発表が多い
  • オプションカットがある
  • トレンドフォローの傾向

ニューヨーク市場のそれぞれの特徴についてわかりやすく説明します。

経済指標の発表が多い

ニューヨーク市場の時間帯は、アメリカの経済指標が続々と発表される時間帯です。
雇用統計やFOMCの結果発表など、非常に重要な指標が多いので、
重要指標が発表される前後の時間帯は激しく値動きする傾向にあります。

ニューヨーク時間に発表される経済指標については特にしっかり把握しておくようにしましょう。

NY時間に発表される経済指標はしっかり把握を

オプションカットがある

オプションとは、将来指定されたレートで買うこともしくは売ることができる権利のことをいいます。

オプションとは?
将来指定されたレートで、買うor売ることができる権利

例えば、1ドル100円で買うオプションを購入したとします。
オプションを行使するときに
1ドル101円など円安になっていればオプションを行使し、
すぐに売却すれば利益を出せますよね。

また、1ドル100円で売るオプションを購入したとします。
オプションを行使するときに1ドル99円など円高になっていればオプションを行使し、
こちらもすぐに売却すれば利益を出せますよね。

しかし、オプションは行使しないこともできます
1ドル100円の買いのオプションを購入したはいいがその後
円高になってしまった場合は、オプションを行使しないほうがいいですよね?

オプションを購入するにはオプション料を払わなければいけませんが、
オプションを行使しないこともできるのです。

このオプションの行使する期限のことを『オプションカット』といいます。

オプションカットとは?
オプションの行使する期限のこと

オプションを行使するかしないか様々な思惑が働くので、
オプションカットの時間が近づくと相場は大きく動きやすいと言われているのです。

このオプションカットがあることも、ニューヨーク市場の特徴といえるでしょう。

まとめ

今回は、FXを取引する時間帯によっての特徴について説明しました。

FXは平日であれば24時間いつでも取引することができるとても便利な金融商品です。
しかし、トレードする時間帯によって為替レートの値動きには特徴があります。
この時間帯による特徴を知らずに取引するとFXで大きく負けてしまう可能性が高まるのです。

この記事のポイント
  • FXは世界中のどこかしらの市場が動いているので24時間取引可能
  • 取引の多いロンドン市場やニューヨーク市場は値動きが激しい傾向
  • 取引の少ない市場は値動きは激しくないが、スプレッドが開きやすかったり大きく為替が動くこともある
  • 各時間帯によってそれぞれの為替市場の特徴があるので、自分に合った時間帯を見つけることが重要

 

ぜひ今回の記事を参考にそれぞれの時間帯の特徴について知っていただければ幸いです。