FXスタートガイド

FXはなぜ負けるのか?初心者が覚えるべき心得と負ける原因を解説!

市場の大半のFXトレーダーは、
なぜ負けるのかという重要な問題を解決できずに、
ロスカットで多くの資金を失って撤退してしまいます。

そこで今回は、FXトレードで利益を重ねられるように、
負ける原因と初心者が最も覚えるべき心得を解説していきます。

FXで負けるという定義とは

FXトレーダーの大半は勝ち続けることができず、
資金を失って相場から撤退してしまいます。

一方、資金不足という背景だけではなく、
生活の中でトレード時間を確保できない、といった損失が関係ない理由もあります。
つまり、撤退=負けということにはなりません

FXの負けを定義ずけるとすれば、

月単位、年単位で損失を出してしまう
強制ロスカットで資金の大半を失う

と言えるでしょう。

そこでまずは、FXにおける明確な『負け』の定義に関して解説していきます。

月単位、年単位で損失を出してしまう

損切りはFXトレードで最も重要な作業の一つであり、
あえて損失を許容しなければ相場で勝つことはできません。

FXでは損失は避けられないが、いかに抑えるかが重要

そして利益と損失のバランスで勝敗を判断するFXにおいては、
1日から数日等の短期的な損失にフォーカスするのではなく、
月や年単位の長期的な結果が重要となります。

短期的な損失より長期的な結果

例えば、
2021年12月1日から末日までの損益がマイナスの場合、
その月は負けということになります。

2021年の1月1日から12月末日の損益がマイナスであればその年は負けです。

しかし、
2021年の1月1日から12月末日の損益がプラスであれば、
12月は損失が出ていたとしてもその年はトータルで勝ちです。

トータルで利益が出るようなトレードを目指そう

強制ロスカットで資金の大半を失う

損益結果の他に、
FX会社によって強制的にロスカットを執行された場合も負けです。

目先の損失をだすことに躊躇して
含み損の膨らんでいるポジションを放置してしまい、
口座の証拠金維持率が規定を下回って執行された結果、
資金の大半を失うことになります。

強制ロスカットでは資金をあっという間に失ってしまう

殆どの方が資金不足に陥ってしまい、
相場からの撤退を余儀なくされる場合もあるでしょう。

負けてしまう原因

ここからはいくつかの種類に分けて負けてしまう原因を解説していきます。

負ける原因は実に様々なのですが、
ざっくりと分類すると以下の4つに分けられます。

  • 代表的な原因
  • 心理的要因
  • テクニカル要因
  • リスク管理要因

それぞれの要因にもまた細かい負けの要素があります。
これから記述していく中に、
今までFXで負けた理由として当てはまるものがあるかもしれません。

もし自身にあてはまる場合は、
改善することでパフォーマンスを大きく向上させることができますので、
是非トレードの参考にして下さい。

代表的な原因

最初に解説するのは、
多くのトレーダーが躓きやすい代表的なものとなります。

『負け』の代表的な要因

損切りができない
FXをお金儲けのツールと認識している
大局の流れが掴めていない

相場からの撤退に繋がる危険性も高くなっていますので、
トレードをする際は最大限に注意していきましょう。

損切りができない

冒頭でも少し触れましたが、
損切りができず強制ロスカットになってしまうケースが多くあります

具体的には含み損が膨らんだポジションを再び価格が戻ってくるまで放置したり、
維持率を増やすために両建てをしてしまう等です。

実際のところ価格が建値まで戻ってくる可能性もゼロではありませんが、
強いトレンドに捕まった場合は当然資金の大半を失うことになるでしょう。

FXをお金儲けのツールと認識している

FXを単なるお金儲けのツールと認識している方は
分析を省いてゲーム感覚でエントリーする傾向がありますが、
お金をかけて投資をする以上、そういった軽率な姿勢は危険といわざるを得ないでしょう。

その状態のまま改善しないでいると、
損切りが重なっていつの間にか資金が枯渇するか、
利益優先でロットが増えて強制ロスカットになる可能性が高いです。

大局の流れが掴めていない

大小両方の視点を持っていないトレーダーは、
比較的早い段階で相場から撤退する傾向があります。

FXチャートは下位と上位足が重なり合うフラクタル構造となっています

例えば、1分や5分足は上昇トレンドでありながら、
1時間以上の足では下落トレンドといった状況が往々にして起こります。

したがって、下位足しか見ていないと
上位足の大きな流れに飲み込まれてしまうでしょう。

心理要因

次に解説するのは負けてしまう心理要因です。

『負け』の心理要因

生活資金や借金でトレードしている
不要なノルマや無理な目標設定
まぐれの勝ちが続いて気が緩んでしまう

FXはメンタルがパフォーマンスに大きく関わる投資となります。
知らないうちに陥っている可能性もありますので、
常に自身を客観視する冷静さを保つことが必要です。

生活資金や借金でトレードしている

万が一なくなっても生活に支障のでない余剰資金を使うことが鉄則ですが、
証拠金を増やす目的から生活費に手をだし、
最悪の場合借金をしてトレードしてしまう方もいます。

生活費や借金でトレードすると・・・
資金を失えないプレッシャーや利益優先思考によって
正常な判断が困難となり、リスクコントロールを欠いたトレードになる

負の連鎖になりかねない

生活自体に多大な悪影響を及ぼしかねませんので、
余剰資金でのトレードを心掛けましょう

不要なノルマや無理な目標設定

毎月必ず100pips取る、
1日に10回トレードする等の目標設定は自身の焦りを招くことに繋がります。

不要なノルマ・無理な目標設定をしてしまうと・・・
本来適切ではないタイミングにエントリーしたり、

十分に利益が取れているのに無理にポジションを持ってしまう

大きな損失がでてしまう可能性も

FXの相場は個人の意思とは無関係に動きますので、
過度なノルマや目標は設定せず、
自身が値動きに合わせる姿勢を持っておく必要があるでしょう。

まぐれの勝ちが続いて気が緩んでしまう

十分な分析をせずにエントリーして、
数回程度連続で利益がでるとつい気が緩んでしまいがちです。

更に利益を増やそうと不用意にエントリーした結果、
三尊や三角持ち合いブレイク等のトレンドに関わるサインを見落とすことにもなるでしょう。

一方、十分な分析をしているトレーダーは
自身が組んだシナリオに忠実ですので、
こういった無駄なトレードは基本的にしません。

テクニカル要因

負けてしまう原因にはテクニカル要因もあります。

『負け』のテクニカル要因

エントリーの根拠が希薄
テクニカル分析の勉強不足
有効なテクニカルチャートを使えていない

初心者にとっても難しい内容が多くありますが、
勉強すればおのずと身につきますので、
比較的対処方法が明確といえるでしょう。

エントリーの根拠が希薄

エントリー前の分析が不足していたり、
一つのテクニカルチャートしか根拠がないにも関わらずポジションを持ってしまうと、
予想していない方向に価格が動く可能性は当然高まります。

分析不足や根拠希薄のままポジション保有してしまうと・・・
予想していない方向に価格が動く可能性が高まる
負けにつながりやすい

テクニカルだけではなくファンダ目線からも分析し、
エントリーポイントや利確、損切りラインを事前に想定しなくてはなりません

もし明確な根拠がないエントリーで勝ったとしても、
それは単なるまぐれに過ぎないでしょう。

テクニカル分析の勉強不足

特に初心者のうちは
専門用語や情報量の多さから勉強に苦手意識が生まれやすくなりますが、

チャートに現れるサインの意味
テクニカルチャートの使い方

を理解していなければ、
値動きを予測することは難しくなってしまいます。

利益を出したい願望が先行して当てずっぽうでエントリーした結果、
想定外の値動きで含み損が膨らんでしまうこともあるでしょう。

有効なテクニカルチャートを使えていない

テクニカルチャートは多くの種類がありますが、
その全てが常に有効に機能するわけではありません

  • 短期の移動平均線→大局のトレンド判断には不向き
  • フィボナッチ→レンジ相場では効果を発揮しきれない

など、テクニカルチャートごとにそれぞれの特性があります。

特性を理解して切り替えなければ、
トレードの精度は向上しないでしょう。

テクニカルチャートごとの特性を理解して使用しましょう

リスク管理要因

リスク管理は資金を危険にさらす可能性が高い反面、
最も改善がしやすい要因でもあります。

『負け』のリスク管理要因

証拠金に対してロットが大きすぎる
トレード回数が多すぎる
リスクの分散ができていない

自身の意識とルール次第ですぐにトレードに反映させられますので、
一つずつ見ていきましょう。

証拠金に対してロットが大きすぎる

FX会社が規定するレバレッジの限界まで
ロットを持てば大きく利益をだすこともできますが、
同時に逆行した場合の損失も大きく、
証拠金維持率も著しく低下してしまいます。

ハイレバレッジ=リターンが大きいが、その分ハイリスク

そういった場合、
指標発表後の乱高下はおろか、
少しの値動きでも簡単に強制ロスカットになってしまう可能性があります。

トレード回数が多すぎる

資金を増やすには当然トレードをしなければなりませんが、
過度な頻度では損失を生み出す機会を増やす結果にもなり得てしまいます。

トレード頻度が過度になると損失を生む機会も増えることにも

必要最低限の回数に押さえるメンタルと
戦略性のないトレーダーに多く見られる要因です。

リスクの分散ができていない

リスク分散には大きく二通りがあります。

  1. 一つの投資で損失がでても他でリカバリ―を狙う方法
  2. 複数の価格ポイントで小ロットずつエントリーする方法

一つは
資金自体をFX、ETF、株式やEA口座、MAM口座等に分けて
ポートフォリオを作成する方法で、
一つの投資で損失がでても他でリカバリ―を狙うというもの。

もう一つが、
一つのポジションに対してレバレッジの限界までロットを設定するのではなく、
複数の価格ポイントで小ロットずつエントリーする方法です。

このどちらかを実施するだけでも損失リスクは小さくなりますが、
目先の利益を優先すると
どうしても疎かになって損失ダメージを大きくしてしまいます。

リスク分散を疎かにすると損失が大きくなってしまう

初心者が最も覚えるべきFXの心得

以上は負けてしまう要因を解説してきましたが、
すぐに全てをカバーするのは実際のところ難しいといえるでしょう。

初心者が最も覚えるべきFXの心得

  1. 損切りラインを徹底する
  2. 余剰資金でトレードする
  3. 証拠金に対して低ロットを徹底する

そこでここからは、初心者が最低限押さえておきたい負けないための心得を解説します。

損切りラインを徹底する

損失をだしたくない気持ちは中上級者であっても少なからず持っていますが、
大切なのはそれを抑えるロジカルな思考と相場に対する慣れです。

エントリー前の分析の時点で
しっかりと損切りラインを決めて、発注の時点で設定しておきましょう

確かに含み損に耐えればプラスに転換することもありますが、
失敗した時のダメージは計り知れません。

あくまでも機械的に損切りを実施して、
その後の値動きは全く新しいものとして捉えるようにしましょう。

余剰資金でトレードする

先ほども触れましたが、
特に初心者のうちは損失をだす可能性が大きくなりますので、
借金や生活費でトレードするのは避けましょう

特に借金は毎月の利息を支払う必要があることから
「利益をだして返済に回さなくてはならない」という意識が働きやすく、
無駄なトレードや過剰なロットに繋がりやすくなってしまいます。

生活を豊かにするための投資を生活苦の原因にするかどうかは自分自身となります。

余剰資金でトレードを

証拠金に対して低ロットを徹底する

リスク管理要因でもある証拠金に対してのロット設定ですが、
初心者のうちから特に気をつけるべき心得でもあります。

ロットの設定自体はしっかりとルールを作れば簡単に改善できますので、
多少の逆行にも耐えられるようにポジションを持ちましょう

一方、やはり利益が小さくなることを避けたい場合は、
レバレッジ規制のない海外FXがおすすめです。

国内の25倍に対して、
888倍や1000倍のレバレッジを提供していますので、
低ロットを徹底すれば安全にトレードすることが可能となります。

低ロットを徹底して安全なトレードを

負けてしまった時のメンタル維持

負けてしまう要因や心得を解説してきましたが、
いざ自身がそうなった時は予想以上にメンタルが落ち込んでしまうことがあります。

そういった場合、
冷静さを失って更に損失を呼び込むようなトレードをしてしまいがちですので、
以下の内容を押さえて正しいメンタルを維持するようにしましょう。

損失を取り返そうとしてはいけない

エントリー後に損切りした後その損失を取り返そうと
根拠のないトレードをすることがありますが、
残念ながらこれは正常な判断とはいえません。

相場は自身を中心に動いているわけではありませんので、
一度の損失にフォーカスし過ぎて熱くならないようにしましょう

シナリオ通りにいかなかったトレードはその時点で完全に終了ですので、
新たに分析し直して次のシナリオを組み直します。

その際に値動きが芳しくなく、
ボラティリティも小さくなってしまった場合は
トレードを見送り、次の機会まで待つことが大切です。

目の前の損益ではなく月から年単位で捉える

不用意なポジションを損切りした場合や、
その日の結果がマイナスだったとしても過度に気にする必要はありません

あくまでも分析を見誤った原因を検証するに留めましょう。

大切なのは月や年単位の長期的な収支結果ですので、
毎日気持ちを切り替えてロジカルな思考でトレードに臨んで下さい。

まとめ

今回はFXトレードで負けてしまう原因と、
初心者が覚えるべき心得をご紹介してきました。

実際のところ、相場参加者の多くはロスカット等にあって負けてしまいますが、
負ける要因を整理して
自身の定めたルールを確実に守ることで勝率を上げることは可能です。

資産を増やすも減らすも自身のやり方次第となりますので、
本記事をご参考に是非自身のトレードを見直してみて下さい。