FXは相場分析が重要！FX初心者でも使える分析方法とは？

FXで勝つためには、相場分析が非常に重要です。
相場をしっかり読むことができれば、FXの勝率は格段に上がるでしょう。

しかし相場分析といわれても、
特にFX初心者の方はどうやってやればいいのか迷うと思います。

そこで今回は、FX初心者の方にも簡単にできる相場の分析方法について紹介します。

相場分析についてわかりやすく説明していますのでぜひ最後まで読んでくださいね。

FXの主な相場分析方法は2つ！

FXの相場分析方法は主に2つあります。

それぞれの相場分析方法についてわかりやすく説明します。

ファンダメンタルズ分析とは？

『ファンダメンタルズ分析』とは、
経済の基礎的要素を分析する相場分析方法です。
経済の基礎的要素とは、GDPや雇用の状況・再生状況等のことを指します。

経済が好調なのか不調なのかを判断するために必要な経済の基礎要因を分析することによって、今後の為替の動きを予想するのです。

ファンダメンタルズ分析は、短期の相場分析には向きません。

なぜなら短期で見たときは、
経済の状況とは別の方向に動くことが多々あるからです。

ファンダメンタルズ分析が力を発揮するのは、中長期の相場分析になります。

短期的には経済の状況とは別の方向に動くことがあっても、
中長期的な相場は経済の基礎的要因に合わせて動くことが一般的だからです。

ファンダメンタルズ分析を行う際に重要なのが、
雇用統計や政策金利などの経済指標になります。

経済指標をしっかり分析し知識として蓄えておけば、
中長期的な相場を読む事は実はそんなに難しくありません。

短期で利益を出したい方には向いていない手法ではありますが、
中長期的に利益を狙いたい方には比較的簡単に行うこともできるので、
ファンダメンタルズ分析は非常におすすめの手法といえるでしょう。

テクニカル分析とは？

『テクニカル分析』とは、
過去の値動きをチャートで表してチャートからトレンドやパターンなどを把握し、
今後の為替動向を予想する分析方法です。

ファンダメンタルズ分析に比べるとテクニカル分析はハードルが高い、
とFX初心者の方は思われるかもしれません。

多くのFX初心者はテクニカル分析を敬遠します。

なぜなら、言葉が難しいからです。

言葉が難しいからといってテクニカル分析を行わず、
ファンダメンタルズ分析ばかり行う事は決して得策ではありません。

FXで利益を出している大抵のトレーダーはテクニカル分析を行っているからです。

テクニカル指標とは？

確かにテクニカル分析を行うためには『テクニカル指標』を使う必要があります。
テクニカル指標とは過去のレートのデータを基にした数値で、テクニカル分析に用いる指標のことです。

テクニカル指標はチャート上にラインなどを用いて表示させ、
視覚的に把握しやすいものが一般的です。実際に使ってみると実はそれほど難しいものではありません。

テクニカル指標は、種類によって2つに分けることができます。

トレンド系・オシレーター系についてはまた後ほど説明します。

FXに限らず勝負に勝つためには、使えるものはフルに使う事が鉄則です。

テクニカル分析で用いられるチャートの節目は損切り・利益確定のめどになりやすく、
結果的にその水準を超えるかどうかに市場の注目が集まることが多いです。

そういった意味でも
最低限メジャーなテクニカル指標について知っておかないと損をしてしまいます。

もちろん、テクニカル分析は100%当たるものではありませんが、
テクニカル分析を行うことができれば、FXの勝率を飛躍的に上げることができるでしょう。

初心者向けテクニカル指標

テクニカル分析を行うためのテクニカル指標には様々な種類がありますが、
今回はFX初心者の方でも使いやすいテクニカル指標をいくつか取り上げます。

FX初心者の方でも使えるとは言え、これらは多くの上級者も使っているものです。とりあえずこの５つを覚えておけばテクニカル分析で大きく困る事はないでしょう。

ローソク足

テクニカル分析を行う方法はたくさんありますが、
まずは基本中の基本である『ローソク足』について理解しましょう。

『ローソク足』とは、一定期間における相場の4本値（始値・終値・高値・安値）を一本の棒状に表して並べ、一目で市場の流れをわかるようにしたものです。
ローソク足を見れば、ある期間のマーケットの動きをぱっと把握することができます。

ローソク足には時間ごとに、5分足・1時間足・日足・月足などいろいろな種類があります。ローソク足はテクニカル分析の基本中の基本ですので、しっかり使えるようにしましょうね。

ローソク足について理解できればいよいよ本格的なテクニカル指標を使うことができます。

テクニカル指標は、2つに分かれる

先ほど少し触れましたが、
テクニカル指標は大きく２つに分けることができます。
それが『トレンド系』・『オキシレーター系』と呼ばれるものです。

ざっくりと説明すると上記のようなイメージです。

次からそれぞれ詳細を解説していきますのでぜひマスターしてください！

トレンド系

トレンド系のテクニカル指標とは、

です。

トレンド系のテクニカル指標には様々な種類がありますが、
今回は代表的な以下の2つを紹介します。

移動平均線

移動平均線という指標は、最も単純でメジャーなテクニカル指標になります。

為替の値動きは頻繁に変動しますので、
値動きをいたずらに追っていくだけでは大きな流れが掴みにくいですよね?

そのためある一定期間、例えば数日間の価格の平均値を結びそれを線として描くことにより、為替の動きが上昇トレンドなのか下落トレンドなのかを示すのが移動平均線です。

移動平均線には通常終値を使います。

5日の移動平均であれば
当日の終値から数えて5日分の終値を合計5で割れば当日の5日平均値になります。

この平均値を毎日求め、線として結べば移動平均線になります。

では、この移動平均線はどのように使うのでしょうか?

移動平均線は、トレンドをつかむのに非常に役に立ちます。

先ほど説明したローソク足チャートと組み合わせることによってトレンドをつかむことができるのです。

このように、
移動平均線は現在のトレンドをつかむのに最適なテクニカル指標といえるでしょう。

しかも簡単に使うことができますので、
FX初心者の方も抵抗なく利用できるかと思いますよ。

また、移動平均線を使うことによってエントリーするタイミングを掴むこともできます。

移動平均線を使う代表的な取引手法は、ゴールデンクロスとデッドクロスです。

ゴールデンクロス・デッドクロスともに
短期と中期の二本の移動平均線を用いて、2本の位置関係をもとにトレンド転換を分析する手法になります。

ゴールデンクロス

ゴールデンクロスとは、
短期の移動平均線が中期の移動平均線を下から上に上抜けたときのことです。

ゴールデンクロスが出ると、当面上昇相場は続くとみられますので、
絶好のエントリーのタイミングといえるでしょう。

デッドクロス

デッドクロスとは短期の移動平均線が中期の移動平均線を上から下に下抜けたときのことです。
デッドクロスも、一度起こると当面下降相場が続くといわれていますので、売りでエントリーするには絶好のタイミングといえるでしょう。

ゴールデンクロスやデッドクロスは、移動平均線を使うことにより比較的簡単に見つけられるので、FX初心者の方でも充分扱えます。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、移動平均線をもとに統計的なアプローチにより相場の反転や保ち合い・放れを判断する指標です。

移動平均の上下につけた帯状の範囲内に収まる確率をもとに、
順張り・逆張り双方に使うことができるテクニカル指標になります。

移動平均線の中心の上下に、
1標準偏差（1σ）、2標準偏差（2 σ）のバンドを描くチャートを表すことができます。

通常は、中心に20、
一日移動平均線上下にそれぞれ+2σ、+1σ、− 1σ、− 2σの合計5本の先を表示しています。

となります。

これを実際の取引に用いる場合は、
上記の確率論をもとに、

+2σから− 2σに価格が存在する確率は95.5%なので、
かなり高い確率で取引することができると思いませんか？

ボリンジャーバンドは視覚的にも非常にわかりやすいので、
FX初心者の方でも問題なく使うことができるでしょう。

オシレーター系

オシレーター系のテクニカル指標とは、
現在のトレンドの強さや過熱感などの変化の大きさや兆しを知るためにあるテクニカル指標です。

オシレーター系のテクニカル指標を使えば、
トレンドの強さや過熱感などを知ることができます。

オシレーター系のテクニカル指標にも様々な種類がありますが、
今回はFX初心者の方にも使いやすい
代表的な2つのオシレーター系のテクニカル指標をご紹介します。

それではそれぞれ解説します。

RSI

RSIとは『相対的指数』といわれるものです。

一定期間における価格の変動幅から、
相場の「買われすぎ」「売られすぎ」をパーセンテージで表したテクニカル指標になります。

RSIで一般的に用いられる期間は
14日が多く、他には9日・11日などもあります。

買われすぎ、売られすぎの水準は、
それぞれ80%・20%、75%・25%、70%・30%がよく用いられます。

ローソク足チャートと並べて見比べると、
RSIが買われすぎ売られすぎのラインに近づくにつれ相場が反転しやすくなる
という傾向にあります。

例えば、30%以下で反転したときに買い、70%以上で反転したときに売りと判断することができます。
このように、RSIは逆張り的な売買指標として使われるのです。

RSIは表示させると数字が出てくるので簡単に判断することができます。
FX初心者の方でも十分使いこなすことができるでしょう。

ストキャスティクス

ストキャスティクスは、
高値・安値・終値の3種類を使って作成するテクニカル指標です。

過去における高値、安値に対して
当日終値がどのような位置にあるのかを数値化したものになります。

買われすぎ・売られすぎのラインは、
それぞれ70%から85%、30%から15%がよく使用されます。

例えば、

と判断することができます。

ストキャスティクスも利用すると
簡単に数字が表示されますので初心者の方にも使いやすいテクニカル指標でしょう。

まとめ

今回はFXのテクニカル分析について説明しました。
テクニカル分析はファンダメンタルズ分析に比べるととっつきにくいところがあると思います。

しかしテクニカル分析を知らずして、FXで勝つ事は相当難しいでしょう。

なぜならFXで勝っているトレーダーの多くはテクニカル分析を使っているからです。

有効な武器を使うことができなければ
FXに限らずどんなゲームでも勝つことができません。

今回紹介したテクニカル指標はFX初心者の方でも比較的使いやすいものばかりです。

しかも使いやすいばかりでなく、非常に信頼できるものになります。

ぜひ今回紹介したテクニカル指標をまず覚えていただき、
さらに高度なテクニカル指標を使いこなしていただければ幸いです。