FXスタートガイド

海外FXで初心者が取引すべきおすすめの通貨ペアとは?ハイレバでも安心のロット管理方法!

海外FXで取引可能な通貨ペアは数十種類あります。
FX初心者の方は、「通貨ペアの特徴」や「ロット管理の方法」を把握していないと、知らないことで損失を出す可能性があります

そこで今回は、
海外FX初心者におすすめの通貨ペアやそれぞれの特徴、
ロット管理の方法をまとめて紹介します。

最後まで読むことで、
FX初心者の方でも安心して海外FX会社でトレードできるでしょう。

通貨ペアを選ぶポイント5選

まずは、通貨ペアの選び方を紹介します。

以下5つのポイントを把握することで、
FX初心者の方でも優位性の高い取引ができるので、この機会に覚えておきましょう。

通貨ペアを選ぶポイント5選
  1. 取引量が多い
  2. スプレッドが狭い
  3. ボラティリティが安定している
  4. スワップ付与率が高い
  5. 必要証拠金が少ない

取引量が多い

海外FXで取引するときに、もっとも意識するのは「取引量」です。

なぜなら、

取引量が少ない通貨ペアは、価格変動が小さすぎて利益になりづらい

からです。

逆に、損失も抑えられると考えられますが、
取引量が少ない通貨ペアは世界中の人が「注目していない通貨」ともいえます。

取引量が少ないことで、
一方向に急激な変動が起こる場合もあり、
FX初心者が取引するには難しいため、
のちほど紹介する取引量が多い通貨ペアを選びましょう。

初心者は取引量の多い通貨ペアが◎

スプレッドが狭い

『スプレッド』とは、買値と売値の差です。
証券会社にとっては利益に、トレーダーにとっては損失となります。

『スプレッド』とは、買値と売値の差のこと

取引する証券会社によってスプレッドは異なりますが、
トレーダーにとっては損失(取引コスト)であるため、
「スプレッドが狭い通貨」を選ぶほうが有利
に取引できます。

海外FXは、国内FXと比較するとスプレッドが広く設定されていますが、
通貨ペアによってスプレッドは異なるため、
通貨ペアを選ぶ際は事前に確認しましょう。

ボラティリティが安定している

『ボラティリティ』とは、通貨価格が変化する量のことです。

『ボラティリティ』とは、通貨価格が変化する量のこと

動いているチャートを見比べたときに、
大きな値動きをしている通貨ペアと、
比較的に小さな値動きをしている通貨ペアがあります。

例えば、英ポンドを含む通貨ペアは、
変動が大きく「暴れ馬」と呼ばれるほど変化が激しく、
初心者が取引するには難しい通貨といえます。

「米ドル」や「円」を含む通貨ペアは、
ボラティリティが安定しているので、FX初心者の方におすすめ
です。

初心者はボラティリティの安定している通貨ペアが◎

スワップ付与率が高いこと

FXの取引では、スワップポイントを狙う取引方法があります。

『スワップポイント』とは、2つの通貨間の金利差のことです。

『スワップポイント』=2つの通貨間の金利差のこと

例えば、米ドル/円の場合、
「米ドルを買って円を売る」という取引ができます。

アメリカの政策金利が高い場合は、
プラスの金利差が生まれるためスワップポイントを受け取れます。

逆に「円を買って米ドルを売る」場合は、
マイナスのスワップポイントを獲得することになり、
トレーダーにとっては損失になります。

中でもメキシコペソ/円や南アフリカランド/円などは、
金利差が大きくスワップポイントが大きいため人気の通貨ペア
と言えます。

必要証拠金が少ない

必要証拠金が少ないことも重要なポイントです。

『証拠金』とは、取引する際に証券会社に預ける金額のことです。

『証拠金』=取引する際に証券会社に預ける金のこと

トレーダーの裁量によって証券会社が損しないために、
トレーダーは証券会社に一時的にお金(証拠金)を預けます。

例えば、米ドル/円を1万通貨で取引しようとすると、
約4万円(レバレッジ25倍の場合)の証拠金が必要です。

この場合、証券会社に4万円を預けて、
米ドル/円の1万通貨の取引をしていることになります。

しかし、同じ1万通貨の取引をする場合でも、
豪ドル/円やメキシコペソ/円などを選べば、より少額(約2~3万円)から取引できます。

通貨ペアごとの必要証拠金により取引可能な最低額が変わる

海外FX初心者におすすめの通貨ペア5選

ここでは、FX初心者が取引しやすい通貨ペアを紹介します。

取引に慣れないうちは、
感情まかせの取引や、裁量に関係なく適当に取引してしまう可能性があります。

海外FX初心者におすすめの通貨ペア5選

  1. 米ドル/円
  2. ユーロ/米ドル
  3. ユーロ/円
  4. 豪ドル/円
  5. メキシコペソ/円

上記で述べた「通貨ペアを選ぶポイント」を重視し、
自分の資金に見合う通貨ペアを選んでください。

米ドル/円

「米ドル」は、世界で最も取引量が多い通貨です。

「基軸通貨」とも呼ばれ、
FXの通貨ペアは米ドルを介して取引できるようになっています。

主にアメリカで使用される通貨ですので、比較的日本人にも馴染みがあります。
そのため、最も日本人に親しまれる通貨ペアとも言われています。

しかし、アメリカと日本の市場が開く時間が異なるため、
全体的な取引量が集中しません。

そのため、緩やかなチャートになることが多く、
FX初心者が取引方法などを学ぶ際に取引しやすい通貨ペアと言えます。

ユーロ/米ドル

ユーロ/米ドルは、多くの国が使用している通貨ペアです。

ユーロを使用している国は、
ヨーロッパだけでも19ヵ国あり、
多くの人がユーロ/米ドルの取引をします。

米ドル/円と比べると価格変動が大きく、
多くのサイトではFX初心者には不向きと言われています。

しかし、実際には各国の政策などによりトレンドが継続しやすい通貨ペアです。

取引量も多く、トレンドも見極めやすいためFX初心者がチャート分析しやすく、
取引しやすい通貨ペアです。

実際にトレードをしない場合でも、
「トレンド」を見極められるようになるためにチャート分析してみるとよいでしょう。

ユーロ/円

ユーロ/円は「合成通貨ペア」と呼ばれ、
米ドルを介して通貨ペアを合成されています。

ユーロ/米ドルと米ドル/円の合成ですので、
経済指標などは欧州・米国・日本の影響を受けやすくなります。

取引量やボラティリティが高く、価格変動がわかりやすい通貨ペアです。

ユーロ/円は欧州時間に取引量が多くなるため、
日本時間の15時以降に動きが大きくなります

日本のサラリーマンが副業としてFXを行う場合、
チャートの動きを実感できる通貨ペアと言えるでしょう。

豪ドル/円

豪ドル/円は、高金利通貨として人気を集めた通貨ペアです。

高金利通貨であるため、
多くの投資家がスワップポイントを目的とした取引をしていました。

以前と比較するとスワップポイントは低くなりつつありますが、
高水準なのは違いありません。

また、スプレッドが狭いため
スキャルピングトレードやデイトレードを主に行うトレーダーに
人気である傾向があります。

FX初心者がスワップ目的やスキャルピングを意識するなら、おすすめできる通貨ペアと言えるでしょう。

メキシコペソ/円

スワップ目的での取引で人気を集めているのがメキシコペソ/円です。

メキシコは中南米の中でブラジルに次ぐ経済規模があり、
銀や鉱物資源が豊富です。

石油や天然ガスも産出される資源国です。
そのため、原油などの資源価格の影響を受けやすい特徴があります。

資源価格は急激に変動することが少なく安定しやすいと言われており、
トルコリラや南アフリカランドなどの高スワップ通貨と比較すると、
安定した価格変動をしています。

メキシコペソ/円のスワップポイントは高スワップですので、
スワップ目的の取引に向いています。

通貨ペア選びの注意点

FX初心者が通貨ペアを選ぶ際、気を付けなければいけないことがあります。

経験や知識が少ない時に「なんとなく」で取引して、
痛手を負わないよう意識するべきポイントです。

以下には、主な注意点を3つ紹介します。

通貨ペア選びの注意点

英ポンドは触らないこと
取引通貨ペアは厳選すること
新興国通貨のリスクを把握すること

FX初心者は注意点を意識し、大切な資金を失わないように心がけてください。

英ポンドは触らないこと

値動きが大きいため扱いにくいのが英ポンドです。

ロンドン市場は金融取引量が世界最大の市場で、
英ポンドは多くのトレーダーに扱われています。

世界中のトレーダーの中には個人プロトレーダーもいれば、
機関投資家のような莫大な資金を投資する人もいます。

大きな資金を投じているトレーダーの中で、
FX初心者が勝ち残れる可能性は高くありません。

現在は米ドルが基軸通貨ですが、以前は英ポンドが基軸通貨とされていました。

ボラティリティが高く、FX初心者には心理的なストレスがあります
他の通貨ペアと比べると、大きな利益になりやすく逆に大きな損失にもなります

少しずつ動いていて安定していると思えば、急に大きな変動をすることが多く、
想定以上になりやすいでしょう。

FX初心者は含み損に耐えられないことが多くなり、
結果的に損失が出やすくなります。

また、プロトレーダーなどが意図的に「騙し」を入れることが多く、
FXを始めたばかりの人が太刀打ちできるものではありません。

英ポンドは、資金にも余裕ができて上級者になってからの取引が◎

取引通貨ペアは厳選すること

プロトレーダーには、
大画面で多くの通貨ペアを見ながら取引タイミングを狙っている人がいます。

そのイメージが先行し、
複数の通貨ペアを同時に取引しようとするFX初心者がいるかもしれません。

取引を始める際には「目的」を明確にするようにしてください。

「利益目標」「取引方法」「取引通貨ペア」など、
自分のトレードルールを作るのが継続的に利益を上げられる近道です。

FX初心者は、トレードルールが未熟ですので通貨ペアを1つか2つにし、チャートの分析力を磨く努力をしましょう

1つの通貨ペアに決めて時間を費やして分析すると、
自分なりの「勝ちパターン」を発見できるようになる可能性が高まります。

「スワップ狙いか為替差益狙いか」「スキャルピングか、デイトレードか」など、
ある程度の自分のルールが定まり利益が出せるようになってから、
複数の通貨ペアで取引するようにしてください。

初心者はまず1つの通貨ペアに絞って分析を!

新興国通貨のリスクを把握すること

「新興国通貨」とは「エマージング通貨」とも呼ばれ、経済が発展途上で今後の成長が見込める国で流通している通貨のことです。
長期的な視点で見れば、小さな資金で大きな利益が期待できるため、多くの人が注目しています。例えば、メキシコ、南アフリカ、トルコなどが当てはまり、必要証拠金が少ない場合が多いのが特徴です。スワップポイントも高水準で、人気を集めているため多くの人が取引をしています。

しかし、発展途上国の通貨であるため国(経済)が安定していない場合、通貨の価値がゼロになる可能性を秘めています
また、内戦などヘッドラインニュースで確認できるような情報が流れた場合、不安定な地政学リスクがあり取引難易度が上がります。スワップポイントを期待した長期投資の場合でも、情報収集を怠らず価格変動を意識しておく必要があるでしょう。

ロット管理の方法とは?

FX初心者は「ロット」という数え方に慣れていないかもしれません。

FXで取引するためには
「ロット」と「レバレッジ」は常識的に知っておく必要があります。

以下では「FXのロット」「レバレッジ」について説明し、
FX初心者がどう考えて取引をすれば良いかをまとめます。

FXの『ロット』について

『ロット』とは、1回の取引における取引単価のことです。

FX会社によって最低取引単位が異なりますが、
一般的に米ドル/円の場合1万通貨1ロットとされることが多いようです。

必要証拠金が低いメキシコペソ/円などは、
10万通貨で1ロットになる場合が多くなるなど、通貨によっても異なります

また、『Pips』とは為替レートの最小単位のことです。

米ドル/円の場合、102.50円から102.60円になるなどの変動があります。

この場合、10銭ぶんの値動きがあったことになりますが、
FXの取引では10pipsと表します。

ユーロ/ドルなどでは1.1801ドルから1.1811ドルに変動した場合、
10pipsの変動があったことになります。

ロット = 1回の取引における取引単価(FX会社により異なる)

Pips = 為替レートの最小単位

ロットは各FX会社により最低取引単価が決められているため、
自分が使用している会社のロット数を調べておくなど、取引以前に確認しておくことをおすすめします。

取引前に、使用するFX会社のロット数は確認しておこう

『レバレッジ』について

FXの取引では「レバレッジ」を利用することで、
実際の資金よりも大きな金額を取引できるようになります。

例えば、米ドル/円の場合1ドルが100円だったとします。
1万通貨分の取引をしようとすると、実際に必要な金額は100万円です。

しかし、国内FXの最大レバレッジ(25倍)を利用すれば、
必要証拠金が約4万円で取引できることになります。
4万円で100万円分の通貨を運用できるということです。

国内での最大レバレッジは25倍ですが、
海外FXのレバレッジは最大1000倍ともいわれています。

そのため、小さな金額でより大きな金額を運用でき、損益が大きくなります

利益が大きい反面、損失も大きくなるため、
FX初心者は少しの含み損に耐えられなくなる傾向がある
でしょう。

感情のコントロールができなくなり、ギャンブルをしている感覚になる人もいます。

FX初心者のうちは、
レバレッジを1倍から5倍程度にしておき、
平常心を維持しつつ着実にチャート分析能力を身につけるよう意識する方が、
長期的な利益につながりやすくなります。

海外FX会社で取引してみよう

ここまで述べてきたように、
海外FXではレバレッジを効かせて大きな金額で取引できます。

海外FXの魅力とも言え、国内FXと比べると一獲千金を狙えるのは間違いありません。

しかし、FX初心者は一獲千金を目指すのではなく
「安定的に利益を出す」ことを考える必要があります。

安定的に利益を狙うためには、

「通貨ペア」「スワップ」「スプレッド」などを意識し、
冷静にチャートを分析

しましょう。

基本知識を身につけたうえで、海外FXを利用することをおすすめします。