FXトレードで勝率をあげ利益を獲得していくためには、基礎知識が必須とされています。
FXをギャンブルと考える方もいますが、
知識を身に着けて活用することで結果が大きく変わってきます。
この記事では、基礎知識の重要性と、効率の良い習得方法を解説していきます。
FXにおける基礎知識とは?
投資についての知識がない方にとっては、
FXに対して難しい、危険といったイメージを持っている方が多いかもしれません。
しかし実際には、
レバレッジ設定をカスタマイズしてトレード可能
など、
リスクヘッジをしっかりと行なうことができるので、
危険な要素はかなり限定的にすることが可能です。
ただ、それも基礎知識を獲得したうえでのことです。
しっかりと投資商品としてのルールや注意すべきポイントを理解しないとリスクが大きい危険な投資商品でもあると言えます。
FXにおける基礎知識をしっかりと身に着けてトレードに生かしていくことは、
FXを利用する上での最低限の準備事項といえます。
しっかりと理解を深め、リスクを限定しながらトレードを行なっていきましょう。
そもそもFXとは何か
そもそもFXとは何のことでしょうか。
FXとは、外国為替証拠金(Foreign Exchange)のことで、
外国為替相場を利用した投資商品です。
FXとは?
外国為替証拠金(Foreign Exchange)
外国為替相場を利用し、通貨間の換算変動差で利益を狙う投資商品
外国為替相場市場においては、常に通貨間の換算相場が変動しているので、
その変動の向きや幅を予測して売買を行ない、
決済差額としての為替差益を狙う投資商品です。
外国為替相場と聞いても、
なじみのない方にとっては難しいという印象を受けるかもしれません。
確かに、外国為替相場はあらゆる要素が絡み合って変動するもので、
予想をすることは投資のプロでも難しいとされています。
しかし、相場が動く仕組みについて深く理解していなくても、
各種テクニカル分析などが用意されているので、
相場予想をしながらのトレード自体は比較的簡単に始めることができます。
リスクを限定できる注文方法が豊富に用意されているなど、
基礎知識をしっかりと抑えておけば、
投資初心者の方にもおすすめの投資商品として推奨されています。
最低限知っておくべきルール
FXには多数のルールがありますが、
トレードをするうえで最低限知っておくべきルールといえばそれほど多くありません。
FXの基礎知識はあらゆるツールから学習することができるので、
本格的にトレードを開始する前に、しっかりと理解を深めてから臨むようにしましょう。
難しい分析手法などを学ぶことも勝率を高めていくためには必要になってきますが、
まずはトレードに最低限必要となる基礎知識さえしっかりと学んでおけば、
リスクを限定しながら安全にトレードを楽しむことができます。
最低限必要となる代表的なFXのルールを5つ紹介します。
- 証拠金取引
- スプレッド
- 買いからでも売りからでも取引可能
- 24時間取引が可能
- 為替差損益が発生する仕組み
ぜひトレードをする際に参考にしてくださいね。
証拠金取引
FXの特徴であり最大の魅力ともいえるのが、証拠金取引というルールです。
あらかじめ証拠金として投資資金を入金し、レバレッジと呼ばれる倍数を乗じた規模の通貨数を取引することができます。
例えば、証拠金を10万円投入し、
USD/JPYの通貨ペアのトレードをするとします。
相場が100円の場合、レバレッジがないと10万÷100=1,000通貨が限度となります。
しかし、レバレッジを10倍に設定することで、
10万÷100×10=1万通貨の取引が可能となります。
保有する資金よりも高額の取引をすることができるので、
資金が少なくても高い投資成果を上げることができる可能性を秘めている魅力的な投資商品として人気があります。
スプレッド
株式投資など他の投資商品を利用する際には、
取引の都度売買手数料がかかるのが一般的です。
1件の注文に対して100円など定額で徴収されるケースが多いです。
一方、ほとんどのFX会社では売買注文ごとの手数料を支払う必要はありません。
しかし別に『スプレッド』という仕組みがあります。
スプレッドとは、買いと売りとの注文レートの差になります。
スプレッドとは?
買いと売りとの注文レートの差
例えば、USD/JPYの買いレートが100.50、
売りレートが100.49であった場合、
スプレッドは100.50-100.49=0.01(1銭)となります。
FX運営会社側としては、トレーダーからの注文を受けたら、
それと反対の注文を合わせて決済をしているため、
実質的にスプレッドがFX会社側の手数料収入ということになります。
買いからでも売りからでも取引可能
株式投資においては、一般的には将来価値が上がりそうな企業の株式を購入して、値上がりを期待します。
したがって、価値が上がるときにしか売買益を得ることはできません。
しかしFXでは、買いからのトレードだけでなく、売り注文も可能になっています。
売りエントリーをして、そののちに相場が下降してから買い戻すことで、
為替差益を獲得することができます。
したがって、下落相場でも上昇相場でも
どんな局面でも利益を得られる可能性があります。
24時間取引が可能
FXは世界中のトレーダーが利用しています。
FXでは、世界のどこかの外国為替市場がオープンしていれば、
どこからでもトレードに参加することができる
例えば、株式投資であれば、日本企業の銘柄を購入するには、
午前9時から午後3時までの市場オープン時間に注文をする必要がありますが、
FXでは、実質24時間取引をすることが可能となっています。
土曜・日曜は世界中で市場がクローズしているので取引はできませんが、
それ以外の時間帯は利用が可能です。
このため、例えば会社員の場合は日中に本業をこなした後、
帰宅後にFXのトレードに臨むという活用方法ができるので、
副業として利用するのにぴったりの投資商品です。
為替差損益が発生する仕組み
FXでは、スワップポイントという利益獲得の方法もありますが、
やはり醍醐味は、売買を行なうことにより発生する為替差益です。
特にレバレッジを利かせたトレードは、
少額の資金でも大きな為替差益を狙えるチャンスがあります。
ただ、そもそも為替差損益が発生する仕組みは理解しておかないといけません。
為替差損益は、エントリーした時と決済した時の換算レートの差により発生するものです。
為替差損益=エントリー時と決済時の換算レートの差により発生
例えば、USD/JPYで1,000通貨のトレードをした場合を仮定します。
買い注文を行ない100円のレートでポジションを保有したとして、
その後相場が動き110円のレートで売り決済をして損益を確定したとします。
この場合は、(110-100)×1,000=1万円の為替差益が発生することになります。
為替差損益発生の計算方法は、
FXトレードにおいては損益を決める重要な要素となるので、しっかりと理解しておきたい部分です。
FXの基礎知識を学ぶ方法
FXでは、以上のように知っておくべき基礎知識がたくさんあります。
正しくかつ効率よく基礎知識を身に着けるためには、どんな手段がおすすめでしょうか。
投資といっても、しっかりと学習をしてから臨むことが望ましいです。
特にFXは、誤った運用方法を採用していては
非常に大きな損失を被ってしまう危険もあるので、
リスクの部分は最低限抑えておく必要があります。
基礎知識を学ぶ方法として代表的なものをあげると以下の4つになります。
- 市販の書籍
- インターネットの情報
- FXを扱う証券会社の公式HP
- 各種セミナーに参加
- デモトレード・本番で知識のアウトプットをする
学習を進めていく際の参考にしてみてください。
市販の書籍
FXの解説をしている書籍はたくさんあります。
書店に行けば、多くのFX関連書籍が市販されているのが分かります。
基礎知識を身に着けるための初心者向け入門書として活用できる基礎的な内容の書籍もたくさんあるので、
初めてFXの世界に入っていこうとする初心者でもわかりやすい内容の書籍が充実しています。
ただ、市販の書籍を購入する際には、
自分のレベルとFXを行なう程度、目的に合った書籍を選択するようにしましょう。
FX関連書籍の中には、特定のテクニカル分析に特化した中上級者向けのものなど、
初心者では理解できないような書籍もあれば、
FXを使って一獲千金を果たした単なる経験談のような内容で、あまりトレードの参考にならない書籍もあります。
自分のレベルや目的に合った書籍を比較しながら選択して購入するようにしましょう。
インターネットの情報
近年はインターネットが大いに普及しており、
あらゆる情報がネット上で簡単に検索できるようになっています。
FXにおいても、様々な情報がインターネット上にあふれており、
自由に入手してトレードの参考にすることができます。
初心者向けの基礎知識を学べる内容のサイトもたくさんありますので、
ネット環境さえあれば無料で十分にFXの学習を進めることができる大変便利な時代になりました。
ただ、ネット上の情報は必ずしも正しい情報ばかりというわけではありません。
中には誤った情報を安易にUPしてしまっている方もいる事もあります。
内容に信憑性のあるサイトの情報のみを信じるなど、
インターネット上にあふれている情報を取捨選択して利用するようにしましょう。
FXを扱う証券会社の公式HP
FXを実施するためには、
証券会社などに申し込みをして、自分専用トレード画面にログインできるようにする必要があります。
現在、日本国内にはたくさんのFX口座開設可能な業者がありますし、
さらに海外のFX会社に手続きをして口座開設をしたうえでトレードを行なうこともできます。
FXのサービス提供する証券会社などの公式HPには、
FXに関する情報がたくさん提供されている
証券会社の公式HPに掲載されている内容には、
誤っているものはほとんどないと考えられるので、
信ぴょう性の面では大変充実しています。
FXのことを全く知らない初心者中の初心者でもわかりやすく、
基礎からしっかりと詳細に解説してくれているので、おすすめです。
ただ、中には自分の会社のサービスを推薦する内容が多いサイトもあるので、
注意する必要があります。
システムサービスなど、会社ごとに開発したサービスがあるケースもあり、
公式HP上ではそのサービスを勧める内容の情報掲載をしているケースが結構多いので注意しましょう。
各種セミナーに参加
FXに関する情報源で、最も実践的で効果のあるものが、
関連団体が主催する各種セミナーです。
セミナーに参加するメリットは、
FXに関する経験と知識が豊富にある講師の方が、
分かりやすく解説してくれる点にあります。
セミナーの内容は様々あり、
初めてFXの世界に入っていくような初心者向けのものから、
ある程度経験を積んだうえで、
より効果のあがるトレードを進めるためのコツを伝授するような中上級者向けのものまで用意されています。
不明点や疑問点をその場で質問することができるのもセミナーに参加するメリットです。
基礎的な説明に加え、反面教師とできるような苦労した経験を語ってくれる講師の方も多く、大変実践的で参考になる内容が多いので、一度は参加してみることをおすすめします。
ただ、内容によってはセミナー参加費用が高いものもあるので、
予算とも相談しながら利用するかどうかを決めましょう。
近年はオンラインセミナーの内容も充実しているので
以前よりも手軽に受講できるようになりました。
デモトレード・本番で知識のアウトプットをする
各種ツールを活用して得たFXの知識は、ただ知識として完結させていては意味がありません。
実際のトレードを経験しながら、
知識を自分のものにしていくことが必要になります。
トレードの経験を積むには、まずはデモトレードがおすすめです。
自身の資金をつぎ込む必要がなく、
実際の本番トレードと同じ環境を体験することができます。
学習を進めたうえで身に着けた知識を試しながら、
自身の資金を失う心配がないのでとても便利でおすすめのツールです。
ある程度デモトレードで経験を積んでから本番のトレードに臨むと、
しっかりとトレードの特徴やポイントを理解したうえで
自身の資金をかけながらトレードの経験を積んでいくことができます。
学んだ基礎知識は知識としてだけでは生きてこず、
あくまで実践で活用しながら自分のものになっていきます。
まとめ
以上、FXの基礎知識を身に着ける重要性やその方法について紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。
外国為替に全く携わってこなかった方にとっては、
FXという投資商品は最初こそ敷居が高いと感じるかもしれませんが、
しっかりと基礎的な知識を身に着け経験を積めば、十分に利用できる内容となっています。
書籍やインターネット、各種セミナーを活用して、
しっかりと正しい基礎知識を身に着けてからトレードに臨むようにしましょう。